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流転の歌人柳原白蓮 紡がれた短歌とその生涯
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2014/08/01 |
JAN | 9784140816547 |
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流転の歌人柳原白蓮
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白蓮は華族出身の才女で、類稀な美貌の持ち主。その波瀾万丈な生涯を朝ドラ「花子とアン」で ご覧になられた方も多いはず。『赤毛のアン』の翻訳者、村岡花子さんとは東洋英和女学校で出会い、二人は生涯にわたり「腹心の友」だったという。 〈一章〉 白蓮の生い立ちと激動の人生。写真付きで分か...
白蓮は華族出身の才女で、類稀な美貌の持ち主。その波瀾万丈な生涯を朝ドラ「花子とアン」で ご覧になられた方も多いはず。『赤毛のアン』の翻訳者、村岡花子さんとは東洋英和女学校で出会い、二人は生涯にわたり「腹心の友」だったという。 〈一章〉 白蓮の生い立ちと激動の人生。写真付きで分かりやすく、美しい装丁の歌集も目を引く。 〈二章〉 「歌人、馬場あき子選」白蓮の秀歌を前、中、後期と分けて紹介。略年譜を載せてあるので、彼女が生きた時代背景も理解しやすかった。 特に心惹かれた歌を下記に… 誰か似る鳴けようたへとあやさるる 緋房の籠の美しき鳥 「蹈繪」 ・・緋色の美しい房がついた籠の中の 鳥のように、飾り立てられて 自由を奪われた私がここにいる さみだるるゆふべゆふべをたづねこよ 魔にも恋にもふさはしき闇 「幻の華」 ・・・女の情念を込めた一首 二つ三つ金魚うかせて子とあそぶ 初夏の日の水に光れる 「紫の梅」 ・・・キラキラと光る水に母と子の 笑顔が揺れて眩しい 英霊の生きてかへるがありといふ 子の骨壺よ振れば音する 「地平線」 ・・最愛の息子を亡くした母の悲しみ、 痛みを感じる 小鳥きてかたみにくちをふふみあふ みちあふれたる愛のしづけさ「地平線」 ・・・平穏な晩年を思わせる 歌人だった私の父の歌集の中に 「白蓮の二周忌といひ白蓮の 書きし色紙を部屋に掲げたり」の 歌がある。小鳥きてかたみに・・の一首を 読みながら、亡き父に思いを馳せた。 〈三章〉 「東直子×林真理子の対談」も面白かった。 〈大正女流歌人の横顔〉 白蓮とともに大正三美人の一人と言われた九条武子の歌に"緋の房"で始まる歌があると初めて知った。 原阿佐緒の歌は私の好みかも!歌集を手にしたい。 〈母の思い出〉 宮崎龍介と白蓮の長女、宮崎蕗苳さんの随筆。 家族の目を通して白蓮の母としての生き方も知ることができた。
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波乱にとんだ柳原白蓮の人生を、九州に嫁ぎ、伊藤伝右衛門との結婚生活にあった「前期」、宮崎龍介との恋愛、出奔を経て、二児の母となった頃の「中期」、息子の死を乗り越え、平和活動に従事した頃の「後期」に分かれ歌が紹介されています。また冒頭には彼女の人生についての解説、最後には林真理子氏...
波乱にとんだ柳原白蓮の人生を、九州に嫁ぎ、伊藤伝右衛門との結婚生活にあった「前期」、宮崎龍介との恋愛、出奔を経て、二児の母となった頃の「中期」、息子の死を乗り越え、平和活動に従事した頃の「後期」に分かれ歌が紹介されています。また冒頭には彼女の人生についての解説、最後には林真理子氏、東直子氏の対談、龍介と燁子の長女宮崎蕗苳さんの寄稿も。 当然歌は素晴らしいし、ふたりの700通に渡るとされる手紙のやり取りの一部も素敵だった。 お姫様だった彼女が、命を懸けて龍介を愛し、人生の後半には長男を亡くすという深い悲しみに襲われながらも、本当の幸せを手に入れたのだな、と最後はなぜか涙が出そうになりました。
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