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千の輝く太陽 ハヤカワepi文庫
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千の輝く太陽 ハヤカワepi文庫

カーレド・ホッセイニ(著者), 土屋政雄(訳者)

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千の輝く太陽 ハヤカワepi文庫

定価 ¥1,320

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2014/08/01
JAN 9784151200793

千の輝く太陽

¥605

商品レビュー

4.7

8件のお客様レビュー

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2023/05/27

アフガニスタンの歴史を年表で見ながら読みたい本。マリアムの運命には涙が出てきた。同じ作家のカイトランナーも是非読みたい。

Posted by ブクログ

2022/02/27

本当によくできていて、大いに泣いたし、未来が少し明るくて慰められた。 アフガニスタンの70年代から今を生きる2人の女性の物語。 アフガニスタンに共産主義者居たんだという驚きや、どのように情勢が変わっていったかよく分かるし、その中で翻弄されていく女性達の痛みや苦しみがひしひし伝わる...

本当によくできていて、大いに泣いたし、未来が少し明るくて慰められた。 アフガニスタンの70年代から今を生きる2人の女性の物語。 アフガニスタンに共産主義者居たんだという驚きや、どのように情勢が変わっていったかよく分かるし、その中で翻弄されていく女性達の痛みや苦しみがひしひし伝わる。 遠い国の話だが、そんな彼女達の感情に共感できる事も多く、人間の普遍的なものを辿っていく小説でもある。 昔は、各国の小説はそれぞれの文化や歴史の差異を読んでいたが、今は見た目・境遇がちがっても本質的には同じだ、という同質性を読む時代、らしい。それだけ多様化してグローバルな時代になったということなんだろう。 所々に出てくるアフガニスタンの山岳地帯や料理の美しさ。今はなきバーミヤンの上に登って人や家畜が暮らす様子を眺める静かなひと時。 沢山の苦しみと確かな愛。 今の情勢ではとても足を踏み入れることはできないけど、いつか美しいアフガニスタンを見てみたい。 カーレド・ホッセイニは自らも医者であるからか、タリバンに支配されてる中でも必死に女性を助ける医師や、生まれてくる子供に罪は無いことを繰り返し書くなど、命の尊さと平等さ、人道的な事を入れていて、それが悲惨な状況を少し和らげてくれている。 とっても良い小説を読んだ。他の作品も読みたい。

Posted by ブクログ

2022/02/11

人を想う強さ、愛する強さに心打たれました。アフガニスタンでタリバンが政権を奪取した2021年。改めて注目されてほしい作品だと思います。 信仰や文化のため男尊女卑的な考えの残るアフガニスタンを舞台に、二人の女性が歴史や文化、そして暴力に虐げられながらもわずかな希望を信じ、強く生き...

人を想う強さ、愛する強さに心打たれました。アフガニスタンでタリバンが政権を奪取した2021年。改めて注目されてほしい作品だと思います。 信仰や文化のため男尊女卑的な考えの残るアフガニスタンを舞台に、二人の女性が歴史や文化、そして暴力に虐げられながらもわずかな希望を信じ、強く生きようとする姿を描いた作品。 お金持ちの主人とお手伝いの間の子として生まれ、現在は母と二人で粗末な小屋で暮らすマリアムが、何回りも年の離れた男と結婚させられ、さらなる悲劇に見舞われるまでを描いた第1部。 女性の教育に対しても理解を示す父と、戦線に旅立った兄たちを想う母を持つライラ。兄の方ばかりを気にかける母に複雑な思いを抱きつつも、初恋や父の教えに胸をときめかせるライラにアフガニスタンの内戦の影が忍び寄り…… そして第3部でこの二人の女性の人生が交わります。その理由というのも、男性は女性の所有物という男尊女卑的な考えの元で、女性の人格や自由なんてものは一顧だにされない。マリアムにも邪険にされ、孤独を極めるライラに兆した変化。それはマリアムの心情も変え、やがて二人は本当の母娘のような強い絆で結ばれていく。 この二人の関係性をめぐる変化、ライラの希望を持つ姿、マリアムの心情の変化、絶望の中でも女性の母性というか、優しさ、慈しみの心というものが描かれているようで本当に心打たれました。でも悲しいもので、この先このままではいかないだろうな、という思いもどこかにあって、幸せと不穏さの中で揺れているまま、ずっと読み進めている感覚はずっとあったかもしれない。 二人に訪れる希望、そして絶望。アフガニスタン、とりわけ女性をめぐる環境の劣悪さというものをまざまざと感じさせられ、そして迎える結末は…… ものすごく哀しい話ではあるけれど、それでもここまで女性の強さ、とりわけ人を想い、愛する強さを感じた小説はあまり記憶にありません。クライマックスは目頭が熱くなりました。でもそれは単なる感動という言葉では言い表せない。もっと神聖で心に染み入る何かが、胸の中にじわじわ広がっていったように思います。 作品の歴史は9.11後のテロとの戦いでタリバン政権が崩壊したところで終わります。しかし現実はフィクションのようにはいかない。2021年アメリカ軍撤退後、アフガニスタンは瞬く間にタリバン政権が復活しました。タリバンは女性の教育の機会の保証、また前政権やアメリカ軍協力者に対しての報復の禁止をうたっているものの、報道を見る限りではそれも信じられる状況ではなく…… アフガニスタンだけでなく全世界で、作中の二人の女性のように虐げられ続けている女性たちがいるかと思うと、本当に胸が痛くなります。自分にできることは想像し、祈ることしかできません。この作品のラストのような世界が訪れることを改めて、切に思いました。

Posted by ブクログ

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