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贈与論 他二篇 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2014/07/18 |
JAN | 9784003422816 |
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贈与論 他二篇
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商品レビュー
3.8
17件のお客様レビュー
日常で論文を読むことが少ないので難儀。読後、自分なりに資本主義との関係を考察するなど社会の本質を探りたくなる欲が湧くきっかけをくれた。 贈与論−アルカイックな社会における交換の形態と理由−贈与に対しお返しが義務付けられているお話。メラネシアやポリネシア、アメリカ北西部でおこなわれ...
日常で論文を読むことが少ないので難儀。読後、自分なりに資本主義との関係を考察するなど社会の本質を探りたくなる欲が湧くきっかけをくれた。 贈与論−アルカイックな社会における交換の形態と理由−贈与に対しお返しが義務付けられているお話。メラネシアやポリネシア、アメリカ北西部でおこなわれるポトラッチを軸に遅れた社会、もしくはアルカイックな社会においては、法規範と利得の追求にかかわるどのような規範があって、贈り物を受け取るとお返しをする義務が生じるのだろうか。贈与されるものにはどのような力があって、受け手はそれに対してお返しを仕向けられるのだろうかを論及していく。 「贈与」贈与=交換という原理がこうした段階の諸社会の原理であったと結論づけた。つまり、お返しは義務であったと。さらにこの原理を最終章にて私たちの諸社会にも広げて適用する事が可能であるとした。贈与論で考察してきたポトラッチ等々の事象は非常に多くの社会制度を活性化させるという事。これらの事象はすべて法的現象であり、経済的現象であり、宗教的現象であり、さらには審美的要素をももつ社会形態にかかわる全体的な社会的現象であると。 どれだけ理解できたかわからないが、個人的にうなる流れだった。
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武器としての哲学の推薦本であった。哲学ではなくフィールドワークである。ポトラッチについての説明である。アジアでは中国についてわずかのページが割かれているのにすぎないので、日本では柳田の本を読んだ方がいいであろう。
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相手から助けてもらう。自分は相手を助けていない。相手からものを貰う。自分は相手に何もあげていない。他人からの贈り物に「お返し」をしないとなんだか気持ち悪い。他人からの贈り物には霊力が込められている。マルセル・モース『贈与論』1925 人から何か贈り物をもらったら、お返ししないと...
相手から助けてもらう。自分は相手を助けていない。相手からものを貰う。自分は相手に何もあげていない。他人からの贈り物に「お返し」をしないとなんだか気持ち悪い。他人からの贈り物には霊力が込められている。マルセル・モース『贈与論』1925 人から何か贈り物をもらったら、お返ししないと気持ちが悪い。人は贈与と返礼を繰り返している。それにより社会は変化し続ける。人間の社会で何かを手に入れたいのなら、こちらがまず相手に与えなければならない。レヴィ=ストロース『親族の基本構造』1949 援助や好意を受けたら、相手にお返しをする。もらいっぱなしよりも返す方が結局は自分の利益になるし、そうしないと社会で孤立するかもしれない。グールドナー1960 他人が欲しいものを自分しか持っていない場合、相手は自分に依存せざるを得ないため、持ってる側(自分)に権力が生まれる。エマソン1962
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