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ブラックウォーター 世界最強の傭兵企業
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 作品社 |
発売年月日 | 2014/08/04 |
JAN | 9784861824968 |
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
【由来】 ・東洋経済 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
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現代の戦争において、民間の傭兵が如何に大きな存在か思い知らされる内容。 思うのは、彼らの理論がほぼコストや収益にのみに立脚している点が恐ろしい。戦争が良くないことは当たり前だが、その戦争の中身を金銭面のみで評価してしまうのは、どこか違和感があり、その様な考えが広がりつつある点...
現代の戦争において、民間の傭兵が如何に大きな存在か思い知らされる内容。 思うのは、彼らの理論がほぼコストや収益にのみに立脚している点が恐ろしい。戦争が良くないことは当たり前だが、その戦争の中身を金銭面のみで評価してしまうのは、どこか違和感があり、その様な考えが広がりつつある点に背筋の寒いものを感じたりする
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古代ギリシャ・ローマの昔から傭兵は存在した。そんな時代にまで 遡らなくとも、アメリカには南北戦争時代のリンカーンの身辺警護 を請け負ったピンカートン探偵社がある。 ピンカートン探偵社は19世紀にスト破りで悪名を馳せたが、現代の 民間軍事会社はイラクやアフガニスタンなど、...
古代ギリシャ・ローマの昔から傭兵は存在した。そんな時代にまで 遡らなくとも、アメリカには南北戦争時代のリンカーンの身辺警護 を請け負ったピンカートン探偵社がある。 ピンカートン探偵社は19世紀にスト破りで悪名を馳せたが、現代の 民間軍事会社はイラクやアフガニスタンなど、アメリカが占領した 国で悪名を轟かせた。 そんな民間軍事会社のひとつ「ブラックウォーター」を追ったのが 本書だ。元ネイビーシールズのエリック・プリンスによって設立され た「ブラックウォーター」は子ブッシュ政権で大きく飛躍する。 それは9.11後、「テロとの戦い」を掲げた大統領の下に行われた 「戦争の民営化」の結果だろう。陸軍・空軍・海軍・海兵隊の4軍 に加え、「ブラックウォーター」等の民間企業は戦地での政府高官 の警護は勿論、施設の警備・防衛、治安維持までを請け負う。 アメリカ政府中枢と企業の間には「回転ドア」があると言われている。 政府から利益を得ようとする企業の役員が政府高官になり、その 地位を退いたらまた企業に戻る。 民間軍事会社もこの例に漏れない。だから、イラクやアフガニスタン などの占領地に振り分けられた予算の多くが「ブラックウォーター」 を始めとした民間軍事会社に流れる仕組みが出来る。 戦争の民営化の当初の目的は軍事費の削減だったはずなのだが、 このアウトソーシングの費用は膨らみ続けているっていうのが実際 のところらしい。 そして問題点も多い。2007年、イラクの首都・バグダッドのニスール 広場で「ブラックウォーター」によって引き起こされた市民への無差別 発砲事件は罪のないイラク市民多数を殺害する結果になった。 それでも彼らはアメリカ軍所属の兵士たちと違って軍事法廷に立つ こともなく、戦地での行動に対しては免責を与えられている(尚、 その後に事件を引き起こした元契約要員たちはこの事件により 有罪宣告を受けている)。 その業務内容から非公開になっている事項の多い民間軍事会社 の内実を知るにはいいのだが、本書は「ブラックウォーター」に係わ る多くの人たちの背景からの描写が多く饒舌に過ぎる為、「あれ? あの話はどうなった?」とつまずくことが多かった。 翻訳もいまいちだし、校正も甘いのが気になる。しかも原書は2008年 発行なのに日本で翻訳版が出たのは2014年という遅さ。 既に設立者であるエリック・プリンスは同社を退いているし、社名も 変更になり、遂にはモンサント社に買収された後なんだよな。もう 少し早く日本では行されていたらよかったのに。 余談ではあるが、単行本を読む時、私は表紙カバーを外している。 読み終わってカバーを付けた際に改めてカバー写真を見たら、 写っている人物がプロレスラー・蝶野正洋にしか見えなかった。
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