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別荘 ロス・クラシコス1
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別荘 ロス・クラシコス1

ホセ・ドノソ(著者), 寺尾隆吉(訳者)

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別荘 ロス・クラシコス1

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 現代企画室
発売年月日 2014/08/05
JAN 9784773814187

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2019/02/03

建物が1つもない広大な大地。夕暮れ時。空と地平線。ちらほら薄い茜色には星が見え始めている。なんという美しさだろうとため息をつきながらも、自分はいてもいなくても変わらずに景色は毎日そこにいて、食糧や排便も要求しない尊い存在。こういう景色は最近雑誌の広告かなんかでしか見られなくなり、...

建物が1つもない広大な大地。夕暮れ時。空と地平線。ちらほら薄い茜色には星が見え始めている。なんという美しさだろうとため息をつきながらも、自分はいてもいなくても変わらずに景色は毎日そこにいて、食糧や排便も要求しない尊い存在。こういう景色は最近雑誌の広告かなんかでしか見られなくなり、現代人はスマホしか見ない。綿毛がイナゴの大群のように押し寄せ、人命を危うくする脅威に怯える人達が外を伺う様子が、はるか昔暗いうちから家を出て学校へ行く道程で、ずっと毎日雲を追いかけていた頃を思いだし、それよりも前に書かれた物語。

Posted by ブクログ

2018/04/08

あまりよくわからないまま読み進めていって、ちんぷんかんぷんのまま終わってしまいました。それでも、なにやら生々しく鮮烈な印象をいろいろ受けました。怪作、という表現がぴったりかも。(2017年5月28日読了)

Posted by ブクログ

2015/06/14

「夜のみだらな鳥」よりは読みやすい。 首都から3ヶ月の夏季休暇でマルランダの別荘に訪れるベントゥーラ一族。 金箔を加工する原住民と遣り取りすることで莫大な富を得ている。 ある日大人たちが召使たちを引き連れてハイキングへ。 残された子供たちは別荘を取り囲むグラミネアや人食い人種を...

「夜のみだらな鳥」よりは読みやすい。 首都から3ヶ月の夏季休暇でマルランダの別荘に訪れるベントゥーラ一族。 金箔を加工する原住民と遣り取りすることで莫大な富を得ている。 ある日大人たちが召使たちを引き連れてハイキングへ。 残された子供たちは別荘を取り囲むグラミネアや人食い人種を恐れながらも、茶番劇「侯爵夫人は五時に出発した」に熱中したり、別荘を囲む柵を抜いて槍としたり。 一日なのに一年。 時間が伸び縮みする。 フリークスならぬ様々な「詭計」に満ち満ちた大人子供。 後半では戻ってきた大人、執事、召使フアン・ペレスや原住民や外国人や入り乱れて詭計、詭計。 結局はグラミネアの綿毛に埋もれていくすべて。 凄まじい長編小説だった。

Posted by ブクログ

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