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邪宗門(上) 河出文庫
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邪宗門(上) 河出文庫

高橋和巳(著者)

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邪宗門(上) 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2014/08/06
JAN 9784309413099

邪宗門(上)

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商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

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2025/12/14

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2024/10/08

一読、ぶっ飛んだ。 こんな凄まじい衝撃力のある小説があったのか、と感じ入った。 そして提示された問題の巨大さにたじろいだ。 高橋和巳の評論や「悲の器」に惹かれるものがあったが、いくつかの社会主義運動を描いた小説は底の浅さを感じて好きではなかった。 だから、彼が自分のライバルは三...

一読、ぶっ飛んだ。 こんな凄まじい衝撃力のある小説があったのか、と感じ入った。 そして提示された問題の巨大さにたじろいだ。 高橋和巳の評論や「悲の器」に惹かれるものがあったが、いくつかの社会主義運動を描いた小説は底の浅さを感じて好きではなかった。 だから、彼が自分のライバルは三島由紀夫一人、と言ったというエピソードを聞いて首を傾げたものだ。 だが、本書を読んで、高橋の到達点を知り、彼の矜持が嘘でないことを知った。 これは、高橋和巳の「コインロッカーベイビーズ」だ。 と言うより、「カラマーゾフの兄弟」の続編であり、村上龍の「コインロッカーベイビーズ」を準備し、オウム真理教の事件を予言した、高橋の最高傑作だ。 大本教をベースに、弱者によるテロリズムの不可避性を描いて痛切だ。 弱者にはテロリズムしか救済の手段は残されていないのか? 現代にあって、世界中にテロリズムが頻発するのは何故なのか? テロリズムは、目を背けたり、嫌悪するだけでは消え去りはしない。 本書でテロリズムに走るのは、この世に救われない者が一人でもいる限り自分は救われてはならないと言う、徹底した救済信仰を持つ宗教者だ。 国家転覆を企む悪意などそこには微塵もない。 テロリズムの対極にいるような宗教家が、テロリズムに行き着かざるを得ないアイロニー。 これこそ、ドストエフスキーが「カラマーゾフの兄弟」続編で書きたかったテーマに他ならない。 敬虔で、誰からも愛されるアリョーシャ•カラマーゾフが、皇帝暗殺というテロリズムの首謀者になる腹案を持ちながら、それを実現することなくドストエフスキーは急死した。 ドストエフスキーの「悪量」に対抗して、「日本の悪霊」を書いた高橋が企てたのは、ドストエフスキーの残した課題に取り組むことだった。 世界思想の上からも重要なテーマに、高橋は本書で挑んでいる。 一人一人の幸福を追い求める純粋宗教が、国家権力と衝突することで、テロリズムに陥っていく、どうしようもないメカニズムと哀しさ。 大本教の史実を踏まえながらも、本書は書かれた1966年、昭和40時点で、それから三十年後に起こるオウム真理教事件を的確に予言している。 宗教とは何か。 宗教的な熱狂とは何なのか。 宗教が目指すものは何なのか。 宗教は世の中を変える起爆剤たりうるのか。 本書は、昭和初期に絶大な力を有し、体制から徹底的に弾圧された大本教をモデルに、上記の問いに愚直に向き合った作品だ。 読後感は、巨大で深刻なエニグマの前に置き去りにされた感じだ。 そのエニグマは全く解かれてはいない。 かつて、本書の一節は教科書に掲載されていたという。 かつてのライバル三島由紀夫はいまだに人気の衰えを見せないが、高橋和巳は忘れられている。 本書と「悲の器」は読み継がれてほしい。

Posted by ブクログ

2023/06/18

ー 「神とは何か。それは祖霊、すなわち先人たちのなさんとして果さざりし心の結晶であります。それゆえに私どもは、その神の意を体し、神の意を受けて、この土地に神の国を築かねばなりません。それが先祖の業績、その富の文化をうけて生活する子孫の義務であります。 目に見えぬかみの心に通ふこ...

ー 「神とは何か。それは祖霊、すなわち先人たちのなさんとして果さざりし心の結晶であります。それゆえに私どもは、その神の意を体し、神の意を受けて、この土地に神の国を築かねばなりません。それが先祖の業績、その富の文化をうけて生活する子孫の義務であります。 目に見えぬかみの心に通ふこそひとの心のまことなりけれ その歌は・・・・・・」 「裁判長」と越智検事は立ちあがった。「被告の陳述は本事件に関する陳述の範囲を逸脱しております。我々はそんなくだらぬ和歌の講義など聞こうとしているのではないのであります」 その時、教主は大声で言った。 「裁判長、私は私を不敬罪のかどで告発している検事こそ、不敬罪人であることを、この法廷において告発いたします」 「どうして?」と裁判長は身をのりだすようにして言った。 「いま検事は、このようにくだらぬ歌と申されましたが、いま借りて例としました和歌は明治天皇の御製であります」 検事はうろたえ、法廷はざわめいた。行徳仁二郎は法廷の混乱に乗じて、後の傍聴人席の信徒たちを振りかえり、にやっと笑った。 ー 新興宗教「ひのもと救霊会」の生活。その発展と弾圧。戦争に向かう日本の中で、弾圧され続ける教団の生活をひたすら描く作品。 上巻は、教主行徳仁二郎を中心に、弾圧されながらも本来あるべき宗教の姿を保ち続けようと生活する人々の息遣い、そして絶対的に絶望的な最期しか待っていないはずの未来の予感を感じながらも、それでも希望を持って生活する信者を心苦しく読まざるを得ない何とも暗い作品。 下巻はさらにエグい弾圧を受け、戦争に狩り出され、満州で虐殺され、そして戦後に突入していく…。

Posted by ブクログ

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