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ひねくれ古典『列子』を読む 新潮選書

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2014/07/25 |
JAN | 9784106037535 |
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ひねくれ古典『列子』を読む
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
朝三暮四や杞憂などの故事成語の典拠として知られる『列子』だが、それ以外はあまり知られていない。老荘思想の流れを組みながらも独自なストーリー展開をする『列子』の魅力をこの本は分かりやすく説明してくれる。 逆説や意図的な論理矛盾、まとまらない終わり方など現代小説が行っている手法の...
朝三暮四や杞憂などの故事成語の典拠として知られる『列子』だが、それ以外はあまり知られていない。老荘思想の流れを組みながらも独自なストーリー展開をする『列子』の魅力をこの本は分かりやすく説明してくれる。 逆説や意図的な論理矛盾、まとまらない終わり方など現代小説が行っている手法の原点がここにあったと分かる。古代中国には創作が生まれにくかったというのが私の先入観にあるが、どうもこれは違っていたようだ。 作り話は語らないというふりをしながら壮大な嘘を語るのが中国文学の本質であると気づかせてくれるのだった。
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あべこべ病、孔子の憂鬱、心臓移植(人格の入れ替え)、ウィンクをするロボットなど、妙ちきりんな話がたくさん。 ひねくれた論法などに道家の流れを汲んでいるのが感じられる。
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『老子』は極端、『荘子』は大げさ、『列子』はひねくれ。そのひねくれとはエピソードの構成と展開が考え抜かれたものであることによるという。 ただ、『列子』のエピソードは人に読ませる面白さを追求した結果、思想を伝えるという面で甘くなっているという。そのため「まともな」中国思想学者からは...
『老子』は極端、『荘子』は大げさ、『列子』はひねくれ。そのひねくれとはエピソードの構成と展開が考え抜かれたものであることによるという。 ただ、『列子』のエピソードは人に読ませる面白さを追求した結果、思想を伝えるという面で甘くなっているという。そのため「まともな」中国思想学者からは忌避されて、日本での注釈本も絶版になってしまっている。
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