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夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘 星海社新書50
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2014/07/26 |
JAN | 9784061385535 |
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商品レビュー
3.8
35件のお客様レビュー
自己啓発本は嫌いなのだが、自分の夢に引導を渡すために読んだ。 地に足のついた人、つまり、どうしようもなく平凡な才能を受容した人の仕事論。仕事とは基本的につまらないもので、でも生活のためにやっているということを述べる。 「夢」といえば聞こえはいいが、バンドマン、お笑い芸人、小説...
自己啓発本は嫌いなのだが、自分の夢に引導を渡すために読んだ。 地に足のついた人、つまり、どうしようもなく平凡な才能を受容した人の仕事論。仕事とは基本的につまらないもので、でも生活のためにやっているということを述べる。 「夢」といえば聞こえはいいが、バンドマン、お笑い芸人、小説家など、貴重な成長の時間を無為に過ごすという恐ろしさを啓発する。著者は品性がない(重要な部分のフォントサイズを大きくしてるのとかアホっぽい)ので嫌いだが、仕事をナメるなというだけあって社会に揉まれた人間の言葉の重さがある。あくまでもn1である点には気をつけなければならないが面白い。 夢を求めるなら期限を決め、それ以降は諦めろ。大人数による合議制とは、「責任の所在を不明確にする」行為に他ならない。会社員の仕事は自分の好きでもないオッサンの出世のためにあるなど納得する言葉も多い。 「個が輝く会社です!」に対し、会社員が実名でブログ書いてたり出版してたりを確認すれば良いというのは面白い。 アニメキャラがCMで増えた理由面白かった。独身の清楚なお姉さん役の人のCMが急に妊娠したり覚醒剤使ってたりするとそのCMがお蔵入りになる可能性が高いからだとさ。商品がメインで独身の清楚なお姉さんは従なので、独身じゃなくなるとCMのイメージに合わなくなるかららしい。アニメキャラはその点不祥事が少ない。 著者は「ワーク・ライフ・バランス」をどうでも良いと考えてらっしゃる。正直その時点で話が合わないのだが。まあ、仕事で会う人達と仲良くなって輪が広がるのが楽しいようだ。客商売で、客と過度に仲良くなってはならない医業や、仲良くなっても一緒に仕事するまでは行けない研究業ではあまり参考にならないなあ。ライターの仕事ってテーマが毎回変わるから賽の河原の仕事とは全然違うと思うし。 仕事は尊いとか言われると苦笑いしてしまう。前半は非常に一般的な仕事の側面を述べていると感じる反面、後半は自分だけのn=1データで面白くはなかった。
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仕事はお金を得るための活動なのに夢や自己実現と絡めて語られすぎ、妄想のような夢の前に現実的な目標を持つことが重要、という冒頭のあたりは引きつけられた。 仕事を取り巻くバカバカしい構造やしきたりを並べていくあたりはこっちは十分経験しているので読み飛ばしているうちに、いつの間にか最後...
仕事はお金を得るための活動なのに夢や自己実現と絡めて語られすぎ、妄想のような夢の前に現実的な目標を持つことが重要、という冒頭のあたりは引きつけられた。 仕事を取り巻くバカバカしい構造やしきたりを並べていくあたりはこっちは十分経験しているので読み飛ばしているうちに、いつの間にか最後の方は仕事賛歌みたいになってて戸惑った。 もちろん仕事は単なる金稼ぎではなく社会との接点でもあるからいろいろ得ることはあると思うし、そのことに異論はないけど、話が一気に飛躍してついていけず。
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本書の構成は、2010年に出版された「凡人のための仕事プレイ事始め」を加筆し、著者の有料サイトで2013年ごろに発表したものを加えた内容だそうです。 社会人となって夢と現実とは違うことに気づき、会社から給料をもらうということは往々にして自分の都合や正義感などは犠牲にしなければなら...
本書の構成は、2010年に出版された「凡人のための仕事プレイ事始め」を加筆し、著者の有料サイトで2013年ごろに発表したものを加えた内容だそうです。 社会人となって夢と現実とは違うことに気づき、会社から給料をもらうということは往々にして自分の都合や正義感などは犠牲にしなければならないという悲しい現実に心身をすり減らしてきた結果、4年目で博報堂を退社・独立し、ネットニュースサイトの編集者となった中川氏。メインはその博報堂4年間の怨嗟の記録です。仕事の理不尽さに苦しみもがく姿に興味ある人にどうぞ。
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