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断弦 新装版 文春文庫
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断弦 新装版 文春文庫

有吉佐和子(著者)

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断弦 新装版 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2014/08/06
JAN 9784167901622

断弦 新装版

¥385

商品レビュー

4.3

8件のお客様レビュー

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2024/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これが有吉佐和子さんのデビュー作。しかも有吉さんが22〜24歳の若さで描かれたものとは驚いた。完成度が高い。 "地唄"自体あまり聞き慣れない言葉で読み始めは戸惑ったけれど、女子大生・瑠璃子が菊沢寿久に弟子入りしてから俄然面白くなった。周囲を遮断するかのように頑なな寿久の心をあっさりと溶かしてしまう、とても魅力的な女性だった。  日本古来から受け継がれる伝統を継承し続ける難しさは、令和の世でも変わらない。 「過去と現代が握手する」 「愛しつつ抵抗する。反逆しつつ愛する」 確かに現代に残る伝統芸能の数々は進化を遂げながら、その時代の人に取り入れられて次の時代へ繋げられている。 ラストの寿久渾身の演奏は圧巻だった。 年の瀬にいい作品に巡り合えて嬉しい。 有吉作品は『悪女について』しか読んだことがなかった。来年はもっと有吉作品を読みたい。

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2023/05/28

★3.5のおまけで。 23歳の本かぁとは思うけれど、昔のお方は平均年齢からして今から見れば早熟だし。まぁ才人はどこまでも才人なので世の流れとは別でしょうが。 しかしこの作家、老いという万人の宿命への感度が異常に高い。そこから色んな作品を生み出してる気がする。加えて娯楽性があるから...

★3.5のおまけで。 23歳の本かぁとは思うけれど、昔のお方は平均年齢からして今から見れば早熟だし。まぁ才人はどこまでも才人なので世の流れとは別でしょうが。 しかしこの作家、老いという万人の宿命への感度が異常に高い。そこから色んな作品を生み出してる気がする。加えて娯楽性があるから、今でも読みやすい。でも、それゆえか、あまり今、読まれていないのかもなぁ。

Posted by ブクログ

2021/10/07

昔の父親をさらに頑固にした感じの父親に結婚を反対されても添い遂げ三年も縁を切られ、半ば意地になって娘の手紙も送り返す。それを軟化したのが若い、しかも礼儀もなってなくすぐに反発する女の子。 その子と父親が知り合う事によりどんどん意地も取れていく。 父親、娘の心情が引き込まれ、あっと...

昔の父親をさらに頑固にした感じの父親に結婚を反対されても添い遂げ三年も縁を切られ、半ば意地になって娘の手紙も送り返す。それを軟化したのが若い、しかも礼儀もなってなくすぐに反発する女の子。 その子と父親が知り合う事によりどんどん意地も取れていく。 父親、娘の心情が引き込まれ、あっという間に読み終わる。

Posted by ブクログ