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ポールとヴィルジニー 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2014/07/10 |
JAN | 9784334752941 |
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ポールとヴィルジニー
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ポールとヴィルジニー
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商品レビュー
3.7
9件のお客様レビュー
そうです またもやフランス文学です うーん、とうしても手にとっちゃうのよね 血のなせる業といいますか 今まで黙ってたけど実は自分母方の祖父がフランス人気質なんですよ だからフランス人気質のクォーターってことになるのかな なのでどうしてもフランス文学に惹かれてしまうのです しょう...
そうです またもやフランス文学です うーん、とうしても手にとっちゃうのよね 血のなせる業といいますか 今まで黙ってたけど実は自分母方の祖父がフランス人気質なんですよ だからフランス人気質のクォーターってことになるのかな なのでどうしてもフランス文学に惹かれてしまうのです しょうがない、これはしょうがない それが血ってやつですもの はい、かのナポレオン通称ボナちゃんも愛読したというフランス文学の名作『ポールとヴィルジニー』です 悲恋純愛物語となっております そして純愛するのはなんと!意外や意外ポールとヴィルジニーです(そりゃそやろ) 舞台はインド洋に浮かぶマダガスカル島(アフリカ大陸の脇っちょにあるやつね)近くの絶海の孤島 そこで兄弟のように育った二人が…というお話 うーん、途中までは良かったんよなー 自然美あふれる描写とか二人の優しさに溢れた日々とかね とっても素敵だったんだけど、途中から宗教色つかキリスト教色が強過ぎてもう全然受け入れられません 幸せな日々を送っていた二人はセオリー通り途中引き裂かれちゃうんだけど、もう明らかに母親たちの判断ミス ヴィルジニーとかめっちゃ辛い日々 なのに神の与えた試練ですとか言われて 逆に濡れ衣を着せられた神様がちょっとかわいそう で最後はヴィルジニー死んじゃうんだけど、今は神々の元で幸せに暮らしてるから良かったねっていいわけあるかー!っていう まぁ残されたポールが「いいわけあるかー!」の子だったのでちょっと救われたけど、これでポールが納得してたらナポレオンも破り捨てるでほんと うーんキリスト教色強めですとか書いといてくれへんかなー
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※このレビューにはネタバレを含みます
前半の自然の中で暮らす幸せな家族の物語は、大自然の情景描写と独特の価値観が相まって、現世とはかけ離れた美しさや神聖さを感じられました。小説の半分ほどがこのパートで構成されているため、これ以上にまだ幸せがあるのか…とも思わされるほどでした。ですが同時に、徐々に後半部の不幸パートへの導入だとも感じられるようでした。 後半部は先述の通り不幸パートに入るわけですが、もちろん著者の伝えたいことはここにもあるわけです。個人的には、①自然の中の生活と対比して描かれる私たちの置かれているような生活への疑問、②時代柄もあるようですが神様への崇拝を通した生き方の提示、この当たりが印象に残りました。とくに、ポールと語り部の老人との会話パートが1番力を込めて描かれているように思われます。 「よい書物はよい友人と同じなんだよ」まさにその通りだと思います。恋愛小説に終わらず、人生訓を与えてくれる小説でした。
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恋愛小説の古典のひとつで、清らかで純粋な二人の男女の恋愛悲劇を描いた作品です。 二人のもつ心の清らかさを示すように、細かく描き込まれた風景描写は圧巻ですし、いかなる時にも「神」の存在を信じて自らを律し、他者を恨んだり自暴自棄になったりすることなく常に思いやりを持って行動するヒロイ...
恋愛小説の古典のひとつで、清らかで純粋な二人の男女の恋愛悲劇を描いた作品です。 二人のもつ心の清らかさを示すように、細かく描き込まれた風景描写は圧巻ですし、いかなる時にも「神」の存在を信じて自らを律し、他者を恨んだり自暴自棄になったりすることなく常に思いやりを持って行動するヒロイン、ヴィルジニーの姿の美しさは神々しさすら感じさせます。 互いに想い合いながらも引き裂かれてしまう二人、という構成は、今では定番ですが、1788年に書かれたこの作品はその端緒と言えるのかもしれません。 ストーリー展開は「王道」の筋道をたどりますから安心して読むことが出来ますし、ヴィルジニーがフランスに旅立った後に残されたポールが不安定になる様子(ときには神を疑ったり、自棄になったりする)ところは真に迫っていると思います。 一方で、キリスト教の死生観や宗教観が強く反映されているところも少なくありませんから、少し説教臭く感じた部分もあり、「神」や「徳」の美しさや正しさを繰り返し主張されることに少し抵抗感があった、というのも正直なところです。
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