リウマチ卒業生に学ぶ9レッスン すべての関節痛は“治癒力"を語る

中村司(著者), 松田史彦

• 販売会社／発売会社: 三恵社
• 発売年月日: 2013/11/27
• JAN: 9784864871426

商品レビュー

2025/02/10

西洋医学でリウマチは治らないとされており、その治療も、治癒力を促すのではなく症状を楽にするのが良いこととされている。
著者はリウマチが治った患者達の話をまとめ、薬に頼らず治す方法について、著者自身もリウマチを治したエピソードも交え、医学的なリウマチの治し方というより、病気に対するメンタル、スピリチュアル的な向き合い方を提案している。

リウマチと題名にあるが、リウマチに限らず病気全般に当てはまるアプローチ法のように感じた。
人生における目標設定を決断し、そのために具体的に行動することなどを強調しており、ある意味、人生論ともいえる。

リウマチ関節炎になるプロセスは、苦痛を作っていたのは自分自身で、手足関節の痛みは、自分の命を守るために命に別状がない手足の関節に有害なものを集めた結果であるという。普段、風邪を引かないほど生命力の強い人が突然発症するのも身体が強いことの表れなのだという。

西洋医学で原因が分からない場合はストレスと片付けられることも多く、西洋医学であれ東洋医学であれ、結局は「病は気から」ということなのだろう。

著者は医者ではなく東洋医学の研究家で、食べ物や呼吸法にも言及しているが、心、精神面での自分自身との向き合い方に重点が置かれている印象。
あらゆる感情は愛か恐れ。怒りは恐れから生まれている。愛を選べば恐れは消えるなど、ややスピリチュアルっぽさ、少々、商売臭さも感じなくはない。
この方法で治らないなら、自分の身体への感謝や愛が足りないということになるのだろうかという疑問もある。

この方法が全てだとは思わないが、あらゆる病気の患者に希望を与える本だとは思った。