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「日本の朝鮮統治」を検証する 1910-1945
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 2013/08/28 |
JAN | 9784794219978 |
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「日本の朝鮮統治」を検証する
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
草思社 ジョージアキタ 「日本の朝鮮統治を検証する」 植民地統治下で 政治経済が安定した朝鮮を評価検証した本 日本が植民地経営に成功したのでなく、植民地統治により、機能不全だった政治が安定して、朝鮮の国力が戻ったということだと思う。 歴史修正主義的に、韓国併合と同化...
草思社 ジョージアキタ 「日本の朝鮮統治を検証する」 植民地統治下で 政治経済が安定した朝鮮を評価検証した本 日本が植民地経営に成功したのでなく、植民地統治により、機能不全だった政治が安定して、朝鮮の国力が戻ったということだと思う。 歴史修正主義的に、韓国併合と同化政策を見ると 韓国併合を通して、日本で実績のある政治家たちが、朝鮮国内に包括的に入り、国外の脅威を抑制し、国内政治を安定させたことになる 日本の国益を考えると 保護国により利益線は確定しているため、韓国併合まで必要なかったと思うが、朝鮮王朝の政治機能不全状態を立て直すには、日本の政治機能がまるごと入る必要があり、韓国併合という包括的再編が必要だったように読める 同化政策に関しては、日本人向けの政治的メッセージであり、日本人の不満を抑える目的があるように読みとれる。日本人のもつ朝鮮の人への侮蔑意識をなくすことが目的では? 朝鮮と日本を一つの国にして、同等に扱うことは 朝鮮だけでなく、日本でも反発があったのではないだろうか?
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2013年刊。著者はハワイ大学マノア校名誉教授とコースタル・カロライナ大学歴史学部准教授。統治検証は①韓国統治の具体的内容・成果・失策、②その根拠法令、③法令形成過程につき、全統治時期に亘り多くの具体的事実を積み上げる要あり。が、本書は関連性の薄い間接事実の列挙、具体的事実の欠如と、十分とは言い難い。むしろ、各種先行学説の評価・批判・擁護が主だが、根拠としての具体的事実の列挙には程遠い。ただ、本書の有益さは、韓国人研究者の実情、本書の言う日本統治の是の部分を正当評価しようとする学者が出つつある事実の紹介。 全てが邦訳されているのではなさそうだが、ソウル大学の経済史研究者などがそれに該当する。むしろそちらの方が興味を引き、とりあえず、邦訳されているのを読んでみたいところではある。また、内容は十分とは言えないが、他の帝国主義諸国の植民地支配と日本の朝鮮支配のそれとを比較している項目があり、ここは意味ある記述かも。 ただ、本書自体は根拠をきちんと提示した歴史の研究書とは言い難い。米国人著作で期待したが、全くもって残念。
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同じうような統治の仕方でありながら、台湾では一定の評価を受け、朝鮮では「人類史上類を見ない悲惨な統治」扱いをされる日本の植民地統治。その朝鮮統治について、丹念かつ詳細に一時資料にあたり、当時の他国の植民地統治と比較しながら、「九分通り公平」と結論付ける。また李氏朝鮮には無かった、...
同じうような統治の仕方でありながら、台湾では一定の評価を受け、朝鮮では「人類史上類を見ない悲惨な統治」扱いをされる日本の植民地統治。その朝鮮統治について、丹念かつ詳細に一時資料にあたり、当時の他国の植民地統治と比較しながら、「九分通り公平」と結論付ける。また李氏朝鮮には無かった、現在に至るまでの近代国家の骨格を実は日本統治時代に作られていることを当時の詳細な例証と共に明らかにしている。 著者ジョージ・アキタ氏は名の通り日系アメリカ人(と共著者としてアメリカの朝鮮研究家)。他の歴史家たちの学問として歴史を扱う態度についても多くを割き、デリケートなテーマを公平さを失わないよう慎重に論を進めるのは学者としての誠実さの表れだろう。左右両派の煽り節が多い日韓関係本では珍しい。 さまざまな立場の韓国近代史の歴史家の言説を尊重しているが、唯一穏やかながら全否定されているのが、アレックス・ダッデンというアメリカの女性の研究者。この人はよく朝鮮日報などの韓国の新聞に登場し、その言説を読んでほとんど研究家というより左派活動家では? と感じていた人であった。そしてこの本では彼女の「研究」がいかに出典をや証拠を鑑みておらず(また主要な人名の間違いもある)、自分の主張に合わせて曲げられたものであるかを示し、歴史家としての「杜撰さ」を批判されている。 私が朝鮮統治のまとまった歴史書を読んでみたいと思ったのは朝鮮日報を始めとする韓国の新聞があれほど日本に罵声を浴びせる論説が並びながら(またアメリカの論客としてよくこのダッデン女史が登場)資料に基づいた客観的分析が無く、実態はどうなのか知りたいと思ったのがきっかけだった。 自分はある国家が他の民族・国家に同化政策を進める帝国主義は全く肯定できない立場だが、本書で示した日本の植民地統治が琉球→台湾→朝鮮と一貫しており、ある意味、明治維新の外部の拡張とも言えるのではないか。また教育とインフラに投資し、住民感情をも意識した当時の植民地統治として穏健なものであることは、時代の基準から見て客観的な評価だろう。
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