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日本一の女
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2014/06/26 |
JAN | 9784093863773 |
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日本一の女
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商品レビュー
3.4
17件のお客様レビュー
図書館で。 う~ん、なんかモヤっとする読後感。昭和の時代であの性格で、さらに女性じゃ生きにくかっただろうなぁというのはよくわかるんだけど… でもサダさんが日本一…かなぁ?まあ大負けに負けて九州一か熊本(だったか大分だったか?)一ぐらいならワカルけど… 狂言回し的に出てきた曾孫...
図書館で。 う~ん、なんかモヤっとする読後感。昭和の時代であの性格で、さらに女性じゃ生きにくかっただろうなぁというのはよくわかるんだけど… でもサダさんが日本一…かなぁ?まあ大負けに負けて九州一か熊本(だったか大分だったか?)一ぐらいならワカルけど… 狂言回し的に出てきた曾孫のエピソードは必要なかったような気もする。なんて言うのか家族に恵まれなかった情の強い女性…と言ったらなんか違う気がするし。色々掛け違えたボタンのような感じもするけれどもそこまで時間がたっても良くも悪くも執着が消えない辺りが親子とか家族って縁は強いのか、というのか… それなりに良い話…というか壮大な話にもなりそうなのになんだか駆け足で、登場人物が皆独りよがりな感じなのでちょっと読んでいて疲れました。誰が間違っていて誰が正しいって話ではないんだよな、きっと。でもそこに終始こだわっているサダさんが少し滑稽なような哀れなような。息子たちもそんなに母を否定することもない気もするけど… まあ否定したい気もわからなくはないけど。戦後、彼女が更なる事業を起こさなかったのはちょっと残念。 後これ、表紙サギ(笑)だと思う。この表紙を見たら中心でカカと笑ってる剛毅な女性が主役だと思うじゃん。いや、豪胆で剛毅はそうなんだけど…こんなあけっぴろげに笑う女性では無いよね、サダさんは…
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勢いのある小説でした。戦前から戦後にかけて強烈な個性で生き抜いた曽祖母の回顧録から、その生き様を描いている。垣間見える子への思いはあるが、周りとの関係で後味の悪さは少し残った。
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サル顔のせいで片田舎に嫁がされ、軽んじられて生きてきたと感じるサダは、家族や社会の間違いを許さず、常に「正しさ」を求め、相手に勝つことにこだわる。 美人だけれど男の子の跡継ぎに恵まれない妹に対しては、男子ばかりを産むことで。 苦労なく家を継いだ兄に対しては、自らの発案...
サル顔のせいで片田舎に嫁がされ、軽んじられて生きてきたと感じるサダは、家族や社会の間違いを許さず、常に「正しさ」を求め、相手に勝つことにこだわる。 美人だけれど男の子の跡継ぎに恵まれない妹に対しては、男子ばかりを産むことで。 苦労なく家を継いだ兄に対しては、自らの発案で立ち上げた精米所を成功させることで。 自らが正しいのだということを証明する。 しかし、それは人に憎まれ、疎まれる道でもある。息子たちでさえ、次第に距離を置くようになる。加えて、日本が暗い戦争ムードに染められていくのと平行して、サダの人生も翳ってゆく。 サダにももちろん心はあって、葛藤を感じることもあった。しかし、それを認めることはサダにとっては「間違っていること」を容認するのに等しい。それゆえ一層「正しさ」を証明しようとして周りと衝突するという悪循環。 「家」が何より重んじられる時代でなければ。戦争が起こらなければ。時代や生まれが違っていれば、サダの人生ももう少し明るいものだったかもしれない。 最後、息子たちにも嫌われたサダは、夫の通夜の席で笑いながら言う。 「私は誰にも負けちょらせんけんな」 そしてその後、息子たちには何も遺さず、自分の全財産を使い果たして死ぬ。 確かに彼女は「最強」だけど、やりきれない気持ちになる。 戦争で死んだ息子のことを思ったり、男子ばかりを産むことにこだわったがゆえに捨てた娘が生きていると知って、お手玉を渡してほしいと頼んだり。強さの裏で、サダが垣間見せた弱さ=愛情が印象に残っている。
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