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遠野物語remix 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2014/06/01 |
| JAN | 9784044003180 |
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遠野物語remix
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商品レビュー
3.4
31件のお客様レビュー
配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://opac.shigakukan.ac.jp/opac/volume/316502
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遠野は小さなエリアなのに、こんなにも豊かな伝説が残っている。日本ホラーの原点かも 内容を知りたい場合はやっぱり現代語訳がいい。 宮本常一好きだけどきちんと柳田國男は初
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長いこと読みたいと思って、ようやく読めました。 思った以上に素朴。 例えば『今昔物語』や『宇治拾遺物語』の方が、体裁を整えようという意図が見えるほど。 ここまで、語り手の話す通りを記録するというのは、逆に難しいのかもしれない。 そこに自分の視点を加えないという、強い意志がないと無理だろう。 その分読み手としては、話が前後していたり、伝わりにくかったりするところも多かったらしく、京極夏彦がそれを整理して読みやすく書き直したのが本書。 怪異には河童とかヤマハハと名がついたものもあれば、ただ「不思議な話」として残されているものもある。 その怪異のおかげで家が栄えた人もいれば、没落した人もいれば、何の変化もなかった人もいるというのが却ってリアル。 その不思議な話も、2~3年前の出来事から、せいぜい曾祖父あたりの昔の話なので、実感が伴っているものが多い反面、不思議な出来事に対する諦念もあり、というのが正直なところなのだろう。 赤い顔の大きな河童というのは、日本に漂流して山奥に追いやられた外国人なのかなあと思った。 目が不思議な色をしているなどと書かれているし、言葉は通じないみたいだし。 遠野は山奥にあるけれども、実は城下町で、交通の要衝でもあり、栄えていたというのは知らなかった。 旧家がいくつもあり、それらは「大同」と呼ばれている。 先祖が大同元年に甲斐の国から移ってきたからなのだそうだ。 大同というのは、坂上田村麻呂の時代。 甲斐の国というのは、領主である南部家の本国。 この二つの系統の伝説がまじりあったのかもしれないと、柳田國男は考えた。 興味深い。 遠野には蓮台野(でんでらの)という変わった地名がある。 どうしても「デンデラリュウ」を思い出してしまうけど、あれは九州のわらべ歌だし、関係があるのか、関係がないのか、気になるところ。 蓮台(でんでら)野とは、60を超えた老人が追われていくところ。 「出ん出ら」の響きとは無関係とは思えないけど。 蓮台野の南側に星谷という地名があり、そこには「蝦夷(えぞ)屋敷」と呼ばれる遺構があったり、「蝦夷銭」と呼ばれる土で作った銭のようなものが出土されたりしている。 土地柄、蝦夷(えみし)と呼びそうなものなのに、蝦夷(えぞ)と呼ぶのも、いわくありげで興味深い。
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