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遠野物語remix の商品レビュー

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28件のお客様レビュー

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2023/07/29

図書館。遠野物語本体を紐解きたい気持ちが前々からあったが、なかなか手が出ず、ちょうど京極夏彦がリミックスしたものを手にする機会があったので。 オシラサマやその他の怪異をよく知ることができて良かった。山の怪は動物の見間違いや動物の声の聞き違いがあることが多いけれど、理屈では説明でき...

図書館。遠野物語本体を紐解きたい気持ちが前々からあったが、なかなか手が出ず、ちょうど京極夏彦がリミックスしたものを手にする機会があったので。 オシラサマやその他の怪異をよく知ることができて良かった。山の怪は動物の見間違いや動物の声の聞き違いがあることが多いけれど、理屈では説明できないことも多々。 このへんの地名も「〜ナイ」「〜ウシ」とアイヌ由来であることがよくわかった。興味深い。 願わくはこれを語りて。 平地人を戦慄せしめよ。 最高。

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2021/07/08

もともと民俗学に興味があったので、面白く感じた。 読んでいると、自分も遠野の地に行ってみたくなった。一つ一つの話が短く読みやすかった。

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2021/06/05

面白い。 原文と対比して読めばさらなる面白さ。クセはあるものの、京極夏彦のセンスはさすが。解説も読み応えあり。 現実と非現実、時間の狭間の朧な光景。暖かな羊水に包まれて微睡んでいた、遠い日に繋がる血の記憶のような…

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2021/02/25

現代語訳されて再編された、柳田國男の遠野物語。 東北の薄暗くも寒々しい原風景に息づく、怪異の姿がありありと思い浮かぶ。

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2020/05/03

怖いとも怪しいとも言いきれない、なんとも不思議なエピソードの数々。明治期の日本には、非日常が日常のすぐそばまで迫っていたのかと。

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2019/10/03

2013年刊の単行本の文庫化 柳田邦男没後50年で、著作権の切れた「遠野物語」を京極夏彦が3つの部分に分け、並べ替えて編集したもの。 元々柳田邦男が聞き取り編集したものだから、その再編集版だという解説者の論はその通りだ。 京極夏彦版にもっとおどろおどろしいイメージをもってい...

2013年刊の単行本の文庫化 柳田邦男没後50年で、著作権の切れた「遠野物語」を京極夏彦が3つの部分に分け、並べ替えて編集したもの。 元々柳田邦男が聞き取り編集したものだから、その再編集版だという解説者の論はその通りだ。 京極夏彦版にもっとおどろおどろしいイメージをもっていたが、素朴な言い伝えのままだった。

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2019/09/09

遠野に伝わる数々の伝説の情景が脳裏に色濃く浮かび上がってくる。 原風景への憧憬もさることながら、このような話を伝える語り部たちがどれほど残っているのだろうと、少し寂しくなる。

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2019/09/01

岩の上の肌が抜けるように白い女、川岸に足跡を残す赤い顔の河童―。岩手県遠野の古くから伝わる、不可思議な説話を集めた『遠野物語』。日本民俗学の黎明を告げた柳田國男の記念すべき名著を、京極夏彦がリミックス。

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2019/06/27

民俗学に造詣の深いミステリ作家の京極夏彦が、柳田國男の『遠野物語』を再構成した作品です。 現代の文章で書きなおされた本書を通して原作の魅力に触れることができるという意味では、評価されてよいのではないかと思います。 解説を担当しているのは民俗学者の赤坂憲雄で、民俗学と文学の境界...

民俗学に造詣の深いミステリ作家の京極夏彦が、柳田國男の『遠野物語』を再構成した作品です。 現代の文章で書きなおされた本書を通して原作の魅力に触れることができるという意味では、評価されてよいのではないかと思います。 解説を担当しているのは民俗学者の赤坂憲雄で、民俗学と文学の境界を侵犯する『遠野物語』のテクストに秘められた現代的な可能性が本書によって解放されることになったと述べられています。もちろん民俗学的な想像力をミステリに引き入れるという仕事は、著者や三津田信三、佐藤友哉らによっておこなわれており、さらに山岸凉子の少女マンガなども同様の試みとみなすこともできると思いますが、そうした方向から柳田民俗学に関心をもった読者にとっても、本書は手にとりやすいのではないでしょうか。

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2019/01/08

数年前に柳田國男の『遠野物語』を読みました。 泉鏡花が好きで妖怪や怪異が登場するお話に興味があるので読んだのですが、文語体ということもあり正直良く分からず苦労して読了した記憶があります。 しかし、今回は前回の苦労が嘘のようにあっさり読了。 京極夏彦の口語訳が分かり易かったというの...

数年前に柳田國男の『遠野物語』を読みました。 泉鏡花が好きで妖怪や怪異が登場するお話に興味があるので読んだのですが、文語体ということもあり正直良く分からず苦労して読了した記憶があります。 しかし、今回は前回の苦労が嘘のようにあっさり読了。 京極夏彦の口語訳が分かり易かったというのも勿論ですが、物語の順番を再構成していた点も大きなポイントかなと思いました。 再構成によって柳田の『遠野物語』よりも全体が繋がってる印象に。 最初から最後まで大きな流れに乗って読めた感じでした。

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