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きつねのつき 河出文庫
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きつねのつき 河出文庫

北野勇作(著者)

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きつねのつき 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2014/06/06
JAN 9784309412986

きつねのつき

¥495

商品レビュー

4.4

6件のお客様レビュー

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2020/03/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

あー面白かった。陣痛中も読んでたよこれ。 妻が天井と融合している、ていう断片的な内容だけ聞いて、これは面白いに違いないと思って夫に借りて読みました。 読んでみたらSFだった!でも面白かった。 当事者なのに、今まさにそこで起きてることなのに、日常に目を向けて家族を守りながらふつうに暮らしてるっていう、舞台はSFやのに話の視点がSFじゃないところが不思議感増しててイイ。 家族の日常の話だから最後は切なかったよう。

Posted by ブクログ

2020/01/26

こちらも再読ですが好きです。 ぼんやりと見えてくるとおとかあと春子が暮らす世界の状況はとても厳しいのですが、ほのぼのしていました。「保育園送り迎えSF」。 春子はとても可愛くて子育ての大変さと子どもの成長のきらめきも感じたのですが、とおは何かよく分からないものですし、かあは家の天...

こちらも再読ですが好きです。 ぼんやりと見えてくるとおとかあと春子が暮らす世界の状況はとても厳しいのですが、ほのぼのしていました。「保育園送り迎えSF」。 春子はとても可愛くて子育ての大変さと子どもの成長のきらめきも感じたのですが、とおは何かよく分からないものですし、かあは家の天井と融合している。 とおの、家族を守りたい、を強く感じました。先は長くない、いつかはツケを払わなくてはならない、とわかっていても。 3.11を思わせる大災害で、ラストの、誰かが決めた全てを押し流そうとする描写はあの津波を思わせたのですが、あとがき読むと震災前の2009年に既に書かれていたようでした。 まともなものはひとつもないかもしれないけど、ほのぼのしていて寂しくて切ないお話でした。 かめ系のお話も良いですが、こちら系のお話も好きです。(北野さんから何系なのか言われたけど失念してしまいました…) 桜が生えているのはあたま山なのかな…?「おーい、でてこーい」も嬉しい。

Posted by ブクログ

2018/08/18

「もうどうにもならんだろう」という世界で、都合の悪い絶望的状況は見えないふりをして、可愛い娘の送り迎えに精を出す話。 本当はそれどころじゃないはずなのに、娘を保育園に入れられるかに気を揉んでいるのは、暗喩的で自分の生活の中でも似たようなことが実はたくさんあるのではないか。 これ...

「もうどうにもならんだろう」という世界で、都合の悪い絶望的状況は見えないふりをして、可愛い娘の送り迎えに精を出す話。 本当はそれどころじゃないはずなのに、娘を保育園に入れられるかに気を揉んでいるのは、暗喩的で自分の生活の中でも似たようなことが実はたくさんあるのではないか。 これまでに読んだ『カメリ』などと比べると、家族愛というテーマが分かりやすい。 また、『カメリ』はもう人間の社会が行きつくところまで到達している感があったが、こちらは外の世界は普通に機能しているような描写も見られ、より主人公の暮らす世界が不安定な印象を受けた。 そういうの、僕は好きです

Posted by ブクログ

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