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4分33秒論 「音楽」とは何か ele-king books
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日販アイ・ピー・エス |
発売年月日 | 2014/05/01 |
JAN | 9784907276133 |
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4分33秒論
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
・4分33秒は沈黙の不在の証明 ・同じ4分33秒は存在しない ・デジタルの無音は作れる。だが、音楽を聞くという行為には場所と時間が必要。頭で4分33秒のことを思うだけならコンセプチュアルアート。 ・私は何も言うことがない。私はそれを言っている。 ・4分33秒は今も流れている。 ...
・4分33秒は沈黙の不在の証明 ・同じ4分33秒は存在しない ・デジタルの無音は作れる。だが、音楽を聞くという行為には場所と時間が必要。頭で4分33秒のことを思うだけならコンセプチュアルアート。 ・私は何も言うことがない。私はそれを言っている。 ・4分33秒は今も流れている。 ・音楽は時間芸術。再生したらその分だけ未来に進む。
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これは、なかなかおもしろい本でした。読後にピアノが上手くなるという事は、全く無いけど、音楽について考える人なら、読んで欲しい。
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音楽批評は読むのが難しい。何故ならメロディやリズムを耳にしないまま、文章でそれが解析されるからだ。そもそも感覚的なものを文章にする時点で誤差があるだろう。その誤差から「読む私」が脳内で再構築する音楽は‥もう元の音楽ではない。どんなに聞いたことのある音楽であったとしても、難しい(私...
音楽批評は読むのが難しい。何故ならメロディやリズムを耳にしないまま、文章でそれが解析されるからだ。そもそも感覚的なものを文章にする時点で誤差があるだろう。その誤差から「読む私」が脳内で再構築する音楽は‥もう元の音楽ではない。どんなに聞いたことのある音楽であったとしても、難しい(私だけか?)のに、この本は面白く読んだ。 何故なら、「4分33秒」はメロディがないからだ。 この限りなくコンセプチャルアートにも似ている音楽を、佐々木敦はコンセプチャルアートではなく「音楽」であるという。そういえば120年記念で偶々行ったザルツブルグの美術館で「ジョン・ケージ展」が行われていた。確かに美術館での展示ではあったが、音楽の町、ザルツブルグらしいアプローチだったような気がする。 さて、ジョン・ケージといえばこの曲が一番有名だが、彼はこの曲の前にも後にも音楽を作り続けていた。耳をすませばどこにでも音楽は聞こえる、と、禅の境地に至ったかのような作品を作れど彼はトライアンドエラーを繰り返したのである。 この本を読んでいて、デュシャンの「泉」のような皮肉めいた大革命に対して、ケージの「4分33秒」は皮肉ではなく、聖フランシスコのような大いなる愛のようなものを感じてきた。身近にある音に、ケージは心底心動かされたのではないだろうか。 なんにせよ、読む前は「4分33秒」だけ集めたアルバムがあると聞いてなんて馬鹿バカしいのだろうと思っていたが、今ではそのアルバムを聞いてみたくて仕方がない。
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