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芙蓉の人 新装版 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2014/06/10 |
| JAN | 9784167901226 |

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芙蓉の人 新装版
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商品レビュー
4
27件のお客様レビュー
厳冬の富士山頂で気象観測に挑む夫妻の物語は、信念と愛の力を描いています。明治28年、野中到は私財を投げ打って観測所を設立し、妻の千代子は彼を支えるために命がけで山に登ります。過酷な自然の中で彼らが直面する危機は、夫婦の絆を試す試練でもあります。特に千代子の姿は、封建的な時代にあっても夫を助けるために奮闘する女性像として、現代の読者にも強い印象を与えます。彼女の存在が到の成功を支えたことは、夫婦愛の深さを物語っています。また、自然の厳しさがリアルに描かれ、恐怖と同時にワクワク感をもたらす作品は、山の魅力と危険を見事に表現しています。新田次郎の筆致が、過去の偉人たちの努力を称えるとともに、自然との戦いを描くことで、読者に深い感動を与えることでしょう。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
今のように衛星などなかった明治28年、正確な天気を知るために明治に富士山に気象観測所を設けるという目標を掲げた野中到 最初はたったひとりで挑戦だったが、密かに妻 千代子も夫を助けるのは当然の事という断固した意思を持って、周りも説得し、娘を自身の親に預けて夫がいる観測所に向かう… ...
今のように衛星などなかった明治28年、正確な天気を知るために明治に富士山に気象観測所を設けるという目標を掲げた野中到 最初はたったひとりで挑戦だったが、密かに妻 千代子も夫を助けるのは当然の事という断固した意思を持って、周りも説得し、娘を自身の親に預けて夫がいる観測所に向かう… 最初は難色を占めした到を説き伏せ夫婦ふたりで挑む どれほど大変で、無謀な挑戦であったのかとひしひしと感じた 観測危機が寒さや風で壊れていき、高山病、低体温症、栄養失調に脚気… 体も壊れていく中、強い意思と決して弱音をはかないその姿勢は感銘を受けた 何事も最初の挑戦は困難を伴う事が多い たとえ自身が叶わなくてもその意思を継ぐ架け橋になるならばその挑戦に無駄なものは何ひとつはないと感じた ただ、娘さんが不憫に感じてしまう たとえ夫を支えるためであったとしてもまだまだ母の恋しい時期に離れ、最期すら看取れない… 妻としては正解かもしれないが、母としてはどうなんだろうかと少しもやもやしてしまった その後、生還し沢山の子をもうけて尽くしたのは時代もあるが、その罪悪感もあってのことなのかなとも思ってしまった
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富士山頂で冬を越す。 想像しただけで「そんなことできるの?」と思ってしまう。 明治の時代にそれに挑んだ野中夫妻、特に妻の野中千代子さんについての小説。 現代の女性像とは違い、封建的な時代だった当時、親族や世間の目を省みずに夫を助けるために富士山に登った千代子さんの姿は、とて...
富士山頂で冬を越す。 想像しただけで「そんなことできるの?」と思ってしまう。 明治の時代にそれに挑んだ野中夫妻、特に妻の野中千代子さんについての小説。 現代の女性像とは違い、封建的な時代だった当時、親族や世間の目を省みずに夫を助けるために富士山に登った千代子さんの姿は、とてもかっこよく映った。 結果的に千代子さんがいたことで夫の到さんは大いに助けられ、後年「あれは千代子がいたからできたこと」と言ったそうだ。 前例がなくとも信念を持ってやり通すことの美徳を感じる。 また、新田次郎さんは『剱岳 点の記』以来2冊目だが、本当に自然の過酷さがリアルに描かれていてゾッとする。 こうした山に関する本が好きでよく読むが、決して美しいばかりではなく、簡単に人の命を奪い去る残酷さを持っているのも山の一面だ。 大きな自然の前で吹き飛ばされそうになる小さな人間の戦い。 それが山の小説を読んでいて怖さとワクワクを感じる所以なのかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
明治時代、冬期富士山頂での観測を目指した夫婦の物語。 特に妻に焦点が当たる。封建的な考え方が当たり前の時代に強い意志を持って夫と共に観測に挑んだ感動的な話であり、山頂で自然にボコボコにされた箇所がなければ朝の連続テレビ小説に採用されていそうだ。 明治時代を昭和の時代から見た物語と言うことで古臭さはどうしようもないが、それだけに時代の雰囲気であったり価値観であったりを垣間見ることのできる物語だったと思う。 ただ、雪山に挑む装備が貧弱すぎて、南極で散ったロバート・スコットの話を読んでいるかのようだった。明治時代の、海外に追いつけ追い越せの流れの中ではこのような物語も必然だったのか。命の危険を極限まで減らすなんてことはしてられず、限られた知識の中で命を賭けて何かを成し遂げることに美徳があったのだろうか。 そうした生き方をしたい、というわけではないが、胸に残る小説だった。
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