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月と篝火 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2014/06/18 |
| JAN | 9784003271452 |
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月と篝火
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月と篝火
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商品レビュー
4
12件のお客様レビュー
なんという始まり方だろう。若くして故郷をあとにし、世界の荒波を漕ぎ切り、40歳を過ぎて故郷に帰る、パヴェーゼが若い時に書いた詩「南の風」そのものではないか。 そしてなんという展開と終わり方だろう。美しい夏、故郷、丘の上の悪魔、流刑、青春の絆、それらすべての要素が凝縮されている。そ...
なんという始まり方だろう。若くして故郷をあとにし、世界の荒波を漕ぎ切り、40歳を過ぎて故郷に帰る、パヴェーゼが若い時に書いた詩「南の風」そのものではないか。 そしてなんという展開と終わり方だろう。美しい夏、故郷、丘の上の悪魔、流刑、青春の絆、それらすべての要素が凝縮されている。それらはこの作品を書き上げるための習作だったようにも感じられる。 本作品の脱稿は1949年11月9日。出版は50年4月27日。命を絶つのは8月27日。本作品の出来を見るかぎり、思い残すことはなかったのかもしれない。 巻末、訳者による「解説」の最後には、「私事」が記されている。1980年から81年にかけて、訳者はトリーノに住み、パヴェーゼが最後に亡くなったホテルに半年滞在した。パヴェーゼが最後に借りていた部屋も使わせてもらった。彼が見ていた窓辺の風景を眺め、彼が眠ったそのベッドで「幸せな眠りをいつまでも眠った」という。
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私生児の「ぼく」が成長し、知恵をつけて独立し、アメリカで資産を得て故郷に戻ってくる話だが、時が行ったり来たりするのと登場人物が多くて整理しきれなかった。 解説を読んで、たくさんの象徴が用いられているのがわかった。 月は死と復活の象徴であり、篝火も夏至の夜、聖ジョヴァンニの祭りに焚かれて再生と豊穣を祈るものである。 最後に、ファシストと通じていた美しいサンティーナが銃殺されて葡萄の枝と燃やされ、その痕が篝火の痕のように残っていた、という描写があるが、それは祭りの供物であり、戦争の供物であったという解説になるほどなと思った。かつての「ぼく」の主人の3人の娘たちは、サンティーナをはじめ、それぞれ男に振り回されて悲惨な死に方をした。一方、孤児院からの月一の入金を目当てに養父に引き取られたようなぼくは、私生児と揶揄され、入金がなくなってからは養家に置いていかれながらも強く生き抜き、戦争と搾取でボロボロになったガミネッラの丘に資産家として帰ってくる。アングィッラ(うなぎ)と呼ばれたそのあだ名が彼の生き方を象徴していると思う。彼の親友で賢いヌートが共産主義的な考え方をするように、戦争やファシズムだけではなくて、金持ちが貧乏人を搾取するあり方への批判も感じられた。 が、難しい。ちゃんと読めてない気がする。
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あるとき書店で見かけて以来、中身をほとんど読みもせず、これを読むまでは死ぬまい、と心に決めた本である。それを読んでしまったのだが、やっぱり、自分の直感に誤りはなかったと思う。内容についてここであらためて語ることは野暮でしかないので、語らない。まあ、これはどんな話にも共通しているけ...
あるとき書店で見かけて以来、中身をほとんど読みもせず、これを読むまでは死ぬまい、と心に決めた本である。それを読んでしまったのだが、やっぱり、自分の直感に誤りはなかったと思う。内容についてここであらためて語ることは野暮でしかないので、語らない。まあ、これはどんな話にも共通しているけれど。気になったら読めばいいと思うし、気にならなければ読まなくてもよい。ただ、気になったのなら必ず読んだほうがよい。そんな話。
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