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防衛大学校で、戦争と安全保障をどう学んだ 祥伝社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2014/06/02 |
JAN | 9784396113681 |
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防衛大学校で、戦争と安全保障をどう学んだ
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商品レビュー
4.3
11件のお客様レビュー
安全保障についての基本的事項を、伝統的文献を主に引用し、わかりやすく説明している。学術的というより、素人にもわかるといったスタンスで口語調に書かれており、防衛や安全保障に興味を持つ一般人が読むのに最適な一冊といえる。 「(猪木正道)本当の平和主義と、にせの平和主義との違いは、自...
安全保障についての基本的事項を、伝統的文献を主に引用し、わかりやすく説明している。学術的というより、素人にもわかるといったスタンスで口語調に書かれており、防衛や安全保障に興味を持つ一般人が読むのに最適な一冊といえる。 「(猪木正道)本当の平和主義と、にせの平和主義との違いは、自国の主権と独立を守ることにより、国際の平和と安全に責任を果たすか否かに存している。そういう責任感に裏打ちされない平和主義は、主観的意図が善良か邪悪かにかかわりなく、直接および間接侵略の危険を招き、自国の安全と世界の平和を破壊する」p3 「右でも左でも中道でもなく、積み上げられてきた理論と歴史によりながら、論理的に、科学的に思考し、ありにままの世界を見ようと努力しつづけること。それが防衛大学校で私たちが学んだ世界の見方です」p5 「(吉田茂)君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。きっと非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。ご苦労なことだと思う。しかし、自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか国民が困窮し国家が混乱に直面しているときだけなのだ。言葉を変えれば君達が日陰者であるときのはうが、国民や日本は幸せなのだ。国家のために忍び、堪えてもらいたい」p30 「(トロッキー)諸君は戦争に関心を持たないかもしれないが、戦争は諸君に深い関心をもっているのだ」p40 「国際政治において、国家が目的を達成するための手段は二つしかありません。ひとつは外交、そしてもうひとつが戦争です」p55 「基本的な同盟とは、軍人と軍人の命を互いに差し出しあうことを前提に、相互の死活的国益を守りあうために組まれる」p116 「(海外での友軍部隊防護)国際的な義務を守ることができない日本の立場は、実は非常に危ういといえる」p122 「日本の地政学的重要性は、日米同盟が存続することによってアメリカ側が得る最大の便益であり、アメリカの東アジア戦略、ひいては世界戦略に欠かせないものであるといえるでしょう」p124 「それまでの国際政治では内政不干渉が大原則でした。内戦は、国内問題としてあつかわれてきました。しかし、何の罪もない無力な市民たちが人権を蹂躙され、ただ虐殺されていくのを、国際社会は黙って見ていていいのかという、同義的な責任問題がつきまとうようになります」p172 「(マキャベリ)天国に行くのにもっとも有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」p208 「(フロイト)人間は、自分の欲求や目標の達成が妨害されていると感じると、恨みや憎しみが蓄積され、やがて欲求不満状態になります。その欲求不満は、人間を攻撃行動や破壊行動に走らせ、それによって不満状態から開放されると人間は快感を覚えます」p216
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教科書的な内容。引用文献が豊富だから、導入としては良いかもしれない。 国際法は国内法とは違って実力行使機関を持たない紳士協定であり、国際社会は原則アナーキーであるため、国家間の駆け引きが存在することになる。 戦力、貿易力などのハードパワーのみならず、文化力などのソフトパワーも重...
教科書的な内容。引用文献が豊富だから、導入としては良いかもしれない。 国際法は国内法とは違って実力行使機関を持たない紳士協定であり、国際社会は原則アナーキーであるため、国家間の駆け引きが存在することになる。 戦力、貿易力などのハードパワーのみならず、文化力などのソフトパワーも重要である。 ・防大では吉田茂が尊敬されていること。 ・核兵器の脅威がある中で、無人攻撃、サイバー攻撃など新しい攻撃の形も出現していること。 ・平和のためでない戦争などこれまでなかったこと。 ・非武装はみんなでやらなければ意味が無いこと→これまでの実績はあまりうまくいっていない。(結局、非常時には動員することになる。) などが気になった。
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防衛、安全保障に日頃から興味を持っている人にとっては既知の事項が書かれた内容なのだが、難解な理論や、一般人が安保に関して思い込みやすかったり勘違いしやすい事項に関して平易に解き明かすのはさすがで、日本で一番わかりやすい安全保障の教科書との宣伝文句は言い過ぎではない。 防大で専門的...
防衛、安全保障に日頃から興味を持っている人にとっては既知の事項が書かれた内容なのだが、難解な理論や、一般人が安保に関して思い込みやすかったり勘違いしやすい事項に関して平易に解き明かすのはさすがで、日本で一番わかりやすい安全保障の教科書との宣伝文句は言い過ぎではない。 防大で専門的に4年間学んだとはいえ、20代の若者であり、また、実務に就かなかった者たちがどれほどのものがかけるのか?と、若干侮っていた部分はあるのだが、偏りのない論理と平易な文章力などから垣間見える、著者らの優秀さと、防衛に対する真摯な眼差しはさすがだ。 著者らは任官拒否したっぽい?けど、優秀な人材が若くして自分の考えを持って民間に入ってこういう本を出したりして啓発活動を行なっているのは非常に頼もしい。
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