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二都物語 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2014/05/29 |
| JAN | 9784102030141 |

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二都物語
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商品レビュー
4.2
41件のお客様レビュー
新潮の新訳版で再読。これまで旧版を愛読してきたけれど、新版で読んでもドラマティックな展開、強い感動が胸に残るラストのインパクトは変わらない。人が人のために為しうることは少なく、けれど愛が為しうることは偉大で尊い。フランス革命前後の英仏を舞台にした圧巻の物語。 シドニー・カートンと...
新潮の新訳版で再読。これまで旧版を愛読してきたけれど、新版で読んでもドラマティックな展開、強い感動が胸に残るラストのインパクトは変わらない。人が人のために為しうることは少なく、けれど愛が為しうることは偉大で尊い。フランス革命前後の英仏を舞台にした圧巻の物語。 シドニー・カートンというキャラクターは、これまで読んだ小説の中でも一二を争う強烈な印象を私に残した人物。彼がなぜあんなに虚無的な生き方をしているのか作中では詳しく説明されないけれど、あのラストは彼が自分自身を救う(あるいは許す)ためにも必要な選択だったのだろうと思うととても切ない。また折りに触れ読み返したい。
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むかしむかしにNHKのラジオドラマで聞いて「いつか読みたい」と思ったその「いつか」がようやく来たw(40年ぐらいたった?)あの頃面白くて熱中して聞いたのはこんな苦しい話だったの!? シドニー・カートンてばかっこよすぎ。 それ以上に描写の細かさ・美しさが素晴らしい! 訳者あとがきでディケンズとル・カレのことに触れていたのはとても興味深い。ル・カレよりこれの方が訳は読みやすかったよ。 ※ラジオドラマは放送ごとに主演者の名前を言っていたから、石川ひとみと森本レオが出ていたことは覚えている。森本レオの名前はその時覚えたけど、顔を見たのは何十年もたってからだったなぁ。それと『星へ行く船』と同じ「カフェテラスのふたり」枠だと思っていたが調べたら同じ日の「アドベンチャーロード」枠だった。一晩でいくつもラジオドラマをやってたとは!
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※このレビューにはネタバレを含みます
私の最も好きな物語、今後更新されるとしても3番以内に君臨し続けること請け負いの作品である。 ミステリー小説の原点とも言われる『月長石』を書いたウィルキー・コリンズと実は仲が良かったというのは、後からロンドン旅行でチャールズ・ディケンズ博物館(ディケンズの生家)を訪れた際に知ったのだが、ディケンズもまたミステリーの伏線を張るのが得意なようだ。 本作はミステリーの要素(伏線の要素)、つまり、マネット医師がバスティーユ牢獄に囚われていて記憶が朦朧としているという設定、ダーネイがフランスから亡命してきた元貴族であるという設定、カートンとダーネイが異国人であるにも関わらず瓜二つであるという設定、カートンがルーシーに振られながらも一生の献身を誓う設定、どれもが最後の美しく悲しい結末に必要不可欠な要素だった。 舞台設定が1789年よりちょっと手前から始まっているのがまた良い。というのも、物語の途中になって1789年(フランス革命)に差しかかることで物語の流れを簡単に変える起爆剤にできる。 マネット医師は健全な市民でありながら王党派(国・貴族)の敵として被害を受けたが、フランス革命後は健全な元貴族ダーネイがマネット医師と立場逆転となる構造も美しい。 自分の娘の夫となったダーネイを救おうと尽力したのに、かつての自分が獄中で書いた手記がダーネイの処刑を決定づけるという残酷な展開もとんでもない。 カートンと同じ状況で、カートンと同じ行動を起こす人間が果たして存在するだろうか。 自分の愛した女性が、すでに人妻になっており、一生自分のものにならないことはわかってる。自分は死んでしまうからみんなが自分に感謝し、悲しんでくれるシーンは見ることができない。そもそも自分は全く関係のない罪でギロチン処刑されるという事実に耐えられるだろうか?どれだけ愛した女性でも、命と引き換えにそれを証明できる人間がいるだろうか? カートンがダメ人間であるという描写が多いがゆえに、最後のカートンのこの美徳が輝く。 今でも覚えているが、初めて『二都物語』を読んでいた私は終盤の終盤まで結末を予想できず、カートンがダーネイと衣服交換するあたりでようやく事態を理解し、混乱と感動が許容量をオーバーし、涙が溢れた。 そして今回、再読した私は結末を知っているが故に、カートンの一挙手一投足が愛おしく思え、カートンがパリにやってきたあたりからもう泣きそうだった。結末を知っていても涙を抑えられなかった。
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