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ハンナ・アレント 講談社学術文庫2236
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ハンナ・アレント 講談社学術文庫2236

川崎修(著者)

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ハンナ・アレント 講談社学術文庫2236

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2014/05/12
JAN 9784062922364

ハンナ・アレント

¥605

商品レビュー

4.2

5件のお客様レビュー

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2021/05/02

入門書の割にはかなり難しく感じたが、すごく勉強になった一冊。特に中盤はかなり読み切るのに苦労した。 アーレントによる近現代政治体制の考察を、彼女の著書に沿って著者が解説。 quote:『人間の条件』 活動 action とは、物あるいは事柄の介入なしに直接人と人との間で行われ...

入門書の割にはかなり難しく感じたが、すごく勉強になった一冊。特に中盤はかなり読み切るのに苦労した。 アーレントによる近現代政治体制の考察を、彼女の著書に沿って著者が解説。 quote:『人間の条件』 活動 action とは、物あるいは事柄の介入なしに直接人と人との間で行われる唯一の活動力であり、多数性という人間の条件、すなわち、地球上に生き世界に住むのが一人の人間 man ではなく、多数の人間men であるという事実に対応している。

Posted by ブクログ

2015/03/16

映画『ハンナ・アーレント』をWOWOWで観たので、手っ取り早くその人なりと思想を学ぼうとKindleで購入した。読後のあとがきを見て気が付いたことだが、本書は元々『現代思想の冒険者たち』という現代思想の代表的な思想家を選定して、その道の専門家がまとめたシリーズものの第17巻『アレ...

映画『ハンナ・アーレント』をWOWOWで観たので、手っ取り早くその人なりと思想を学ぼうとKindleで購入した。読後のあとがきを見て気が付いたことだが、本書は元々『現代思想の冒険者たち』という現代思想の代表的な思想家を選定して、その道の専門家がまとめたシリーズものの第17巻『アレント 公共性の復権』だとのこと。このシリーズは、自分が学生時代に講談社から出版されたもので、途中まではすべて購入して読んでいた。もしかしたら読んだことあるのに気が付かなかった...と思ったのだが、『アレント』の巻は刊行が遅かったのか、書棚にはなかったので、読み終わるまでそのことに気が付かなかったのは当然だと安心した。とはいうものの、20年以上も前にこの本を読んだとして、タイトルも変わっていると、そのことに気付けたかどうか心もとない。それほど、分かりにくさがある思想家のようだ。 アレントについては、『イェルサレムのアイヒマン』で、アイヒマンを平凡な小役人と描き、あのような残虐なことをなしえたのは、強烈な意志があったわけではなく、その官僚制における自律的な判断の不在にあるとした。社会的な騒ぎになったこの件は、映画『ハンナ・アーレント』でも主要なエピソードとして取り上げられている。この「悪の凡庸さ」については、自分が愛読する高橋源一郎や森達也も何度も取り上げているが、アイヒマンを自分とは違う悪魔に仕立て上げて批判するよりもよほど現代含めて非歴史的に通用する批判となっている。ひとつは、あなたがその立場に立つこともあったことにまずは畏れるべきだという点にある。激しい論争が起きたのは、同胞でもあるユダヤ人に対して強制収容所でのユダヤ人協力者の存在とその批判を行ったことにもあったようだが、今となれば彼女の心の強さも合わせて正当に評価をされていると思う。 アレント自身がユダヤ人であり、フランスの収容所も経験した(戦時中にアメリカに亡命して絶滅収容所行きの難は逃れた)こともあり、全体主義に対する分析と批判は代表的な仕事となっている。全体主義を20世紀西欧における必然的帰結とし、歴史的な必然性を語る。そこに至る道として、帝国主義とそこから導かれた人種主義と官僚制が、全体主義(ナチズムとスターリニズム)を産んだというのだ。その本質にテロルを見たり、階級なき大衆について分析するなど、今の世界の問題にもそのまま当てはまるところもあるのではないだろうか。 著者は、思想家の概説書の任務について、「その思想家の作品を、読む気にさせる、読まずに済ませてくれる、そして読むときに助けになる」の三つがあるという。そして、この本を第二と第三の任務を両立させようとしたという。『全体主義の起源』や『人間の条件』という魅力的なタイトルの著作があるが、Kindle化されていないこともあり、ちょっと読むのは先かなと思う。『人間の条件』の方の解説は残念ながら自分の琴線には触れなかった。『アイヒマン』はKindle化されれば読みたい。そのときにはまた助けになってくれるだろうか。

Posted by ブクログ

2014/08/12

難易度はかなり高い(と思う)。 第一章、第二章の『「全体主義の起源」を読む』が素晴らしい。 かなり骨は折れるが、しばらくしたらもう一度読み返してみよう。

Posted by ブクログ

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