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そこはかさん 幽ブックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2014/05/15 |
JAN | 9784040667416 |
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そこはかさん
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そこはかさん
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商品レビュー
2.7
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『美代』の家は、京都で種麹屋を営む築百五十年になる古い家で、『おくどさん』と呼ばれるかまどがまだ現役で使われている。 そんな家に数多ある暗がりに潜むそこはかとない存在・・・あるかないかわからないもんがいる。この家の女達は、いくぶんの親しみをこめてそれを『そこはかさん』と呼び習わし...
『美代』の家は、京都で種麹屋を営む築百五十年になる古い家で、『おくどさん』と呼ばれるかまどがまだ現役で使われている。 そんな家に数多ある暗がりに潜むそこはかとない存在・・・あるかないかわからないもんがいる。この家の女達は、いくぶんの親しみをこめてそれを『そこはかさん』と呼び習わしていた。 第8回、『幽』怪談文学賞、短編部門受賞作。 初めに浮かんだのは、トトロに出てくる『まっくろくろすけ』みたいなもの。ある時は気配だけだったり、人によって見えるものが違ったり。助けてくれることもあれば、嫌がらせをされることもある。昔の哀しい風習と相まって続く、不可思議な存在。 受賞した表題作と、他の家に舞台を移した二編からなる連短集。 後の二編は、双子にまつわる不吉な言い伝えなどが絡めてあり、背景としては哀しい話なのだけれど、主人公のどこかあっけらかんとした雰囲気や、テンポの良い京都弁とで、あまり暗さは感じられなかった。
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仕事で仕入れを始めた頃はきちんと毎日のように倉庫に在庫を見に行っていた。そのうち忙しくなってきて、倉庫に行く回数も少なくなった。パソコン画面で、商品を発注するときにどれがないかなと考えながら発注するようになった。あるとき同じようにパソコン画面で発注するときに、なにがないかなと頭で...
仕事で仕入れを始めた頃はきちんと毎日のように倉庫に在庫を見に行っていた。そのうち忙しくなってきて、倉庫に行く回数も少なくなった。パソコン画面で、商品を発注するときにどれがないかなと考えながら発注するようになった。あるとき同じようにパソコン画面で発注するときに、なにがないかなと頭で倉庫をまわっていると、在庫が少ない商品がライトアップされたように浮き上がって見えていることに気づいた。 それもきっと「そこはか」さんと同じようなものの仕業なのだと思う。 この物語は「そこはか」と見えるものの話だ。それは見る人によって違うものらしい。それは物事のとらえ方が違うように、感情や状況によって見え方も変わるのだろう。 主人公は子どもの頃に教えられた「そこはか」さんの存在を見ようとするのだけれど見ることができない。教えてくれた曾祖母に聞いても、「まだ時じゃないのかもしれないね」と言われてしまう。 見るのではない、視るのだ。 私が体験したように、実は「そこはか」さんは見えないだけで案外近くにいるのかもしれない。
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「あるかないかわからんもん」 の話。 その人の捉え方で「まっくろくろすけ」となるか、怨霊となるか・・・。
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