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小屋の力 ワールド・ムック310
定価 ¥3,980
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ワールドフォトプレス |
発売年月日 | 2001/05/25 |
JAN | 9784846523107 |
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小屋の力
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
凄い量でした。 小屋についてトークしているところも本人たちの純粋な考えを書いてくれているのでおもしろい人には面白いとおもう
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小さい頃、自分の部屋がほしくて、廊下の端に畳を一枚敷いてもらった。壁際に机を置き、反対側をスチール書棚で仕切った。机の前の壁には、世界地図を貼った。地図の真ん中に赤く塗られたちっぽけな島がくるのはなんとなく嘘っぽかったので、太平洋で二つに切り、大西洋をつなぎ合わせた。天井からは糸...
小さい頃、自分の部屋がほしくて、廊下の端に畳を一枚敷いてもらった。壁際に机を置き、反対側をスチール書棚で仕切った。机の前の壁には、世界地図を貼った。地図の真ん中に赤く塗られたちっぽけな島がくるのはなんとなく嘘っぽかったので、太平洋で二つに切り、大西洋をつなぎ合わせた。天井からは糸で飛行機のソリッドモデルを何機も吊した。気分はコックピットだった。 母屋と納屋の間に以前鶏を飼っていた小屋があった。廃材を利用して改造し、基地にした。地面を掘って、半地下にし、燃料用の薪を床代わりに敷いた。学校から帰ると、気のあった仲間とそこにこもっては、別のグループとの戦いに備えて作戦を練った。ある日、何だか尻の辺りがもぞもぞするので、腰を上げたら、むかでのような虫がいた。おそるおそる床をめくると、いるわいるわ、背筋が寒くなった。湿気を含んだ薪にわいたのだ。基地を捨てて撤退したのは言うまでもない。 裏庭の櫟の木の上に縄と板切れを使って、見張り台を作ったこともあった。どうして、あの頃あんなに基地作りに熱中したのか、今となっては分からない。しかし、この本を読んでいると、あれが自分だけのことではなかったということがよく分かる。多かれ少なかれ少年は、みんな小さな自分だけの城を持ちたがるものなのだ。 写真満載のムックということもあり、随分厚い本だ。小屋というコンセプトに関する物なら、小は巣箱から大は芝居小屋まで、何でも網羅している。ツリーハウスや、ティーピーについての記述は、予想通りだが、見せ物小屋まで入っているとは思わなかった。建築家や写真家は言うに及ばず、小屋について一家言を持つ人が語るエッセイが読ませる。 日本各地の小屋を、まるで人間の顔写真を撮るように、真正面から撮影した写真がいい。見ていると、その地方独特の顔つきがお国自慢をしているようで、何だか楽しくなってくる。もちろん、世界各地の小屋も紹介されている。ヨーロッパの小屋とアメリカの小屋のちがいは、まるで、それぞれの国が作る映画の肌合いのちがいがそこに凝縮されているように思われるほどだ。 今度の休みには、少し重いが、この本を持って、自分の小屋に行こうと思う。ベランダに落ちる秋の日差しの中でゆっくりページを繰る楽しみを思って、週末までの仕事に精を出すとしよう。仕事や人間関係で少々疲れが来ている人にお薦めしたい。すぐに自分の小屋が持てなくても、少年時代に帰って、暫し心がやすまるのではないだろうか。
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家を作ることができればあらゆる美術空間を構築できるという意味で、ポストコロニアルの極限から近代空間を見つめなおすという内容。「ツナガルシクミ」展、「再考現学」展参考図書
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