私の夫はマサイ戦士 新潮文庫な85-1

永松真紀(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2014/04/30
• JAN: 9784101392714

商品レビュー

2025/06/29

永松さんについて、同姓から見ても「強気だなぁ」とか「押しが強い人だなぁ」とか読んでいて感じることもあったけど、その強さがあるからこそ、遠く離れたケニアで、マサイの人たちと今までにはない形の関係性を作っていけて、理解者として、外に発信し、同じ形でなくても、マサイが継続する手助けをできるのだろうなと思った。永松さんが最後に書いていた通り、永松さんとジャクソンさんの出会いは必然だったのだろうと思える。地球規模での必然。いや、たまたまでしょっていう人もいるかもしれないけど、「必然」「奇跡」というのは「ある」んだろうな、って思った。

2025/06/25

添乗員として世界を飛び回っていた私は29歳のとき、ケニアの魅力に惹かれて移住した。でもその時は予想もしなかった。伝統的な暮らしを営む本物のマサイ戦士・ジャクソンと結婚することになるなんて……しかも私は第二夫人! 結婚祝いは牛? 家は女が建てるもの? 戸惑いながら見つけた幸せとは――人生って不思議だけど、運命ってありがたい。文庫化にあたり新たに一章を追加。

2024/09/04

六章以降ジャクソンや村の人々、長老の発言から読み取れる人生観死生観、懐の深さに感動して涙が溢れた。なんて誇り高い民族なんだろう。迷いや不安が全く無い。伝統を大切にしつつも他の価値観や文化をあるがままに理解し決して否定しない。(一方キリスト教徒はマサイの伝統文化を野蛮行為と見做し排除したがる)マサイ族の愛は性愛ではなく信頼。だから一夫多妻でも感情が絡れない。避けられない近代化の波etc…この本を読まなければ一生知り得なかった。ジャクソンの発言は哲学者のそれ。気付き学びがあり過ぎる。発行2014年。続編希望。