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回転木馬のデッド・ヒート
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1985/10/15 |
JAN | 9784062018395 |
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回転木馬のデッド・ヒート
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商品レビュー
3.6
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小説なのか、ノンフィクションなのか?不明な短編だが、「村上さん」なる小説家らしい人物が一方で登場するところが、春樹氏を連想させる楽しい構成だ。「レーダーホーゼン」は父へのドイツ旅行土産をきっかけに離婚に至った母のことを村上氏に語る女性。「今は亡き王女のための」は学生時代に女王の...
小説なのか、ノンフィクションなのか?不明な短編だが、「村上さん」なる小説家らしい人物が一方で登場するところが、春樹氏を連想させる楽しい構成だ。「レーダーホーゼン」は父へのドイツ旅行土産をきっかけに離婚に至った母のことを村上氏に語る女性。「今は亡き王女のための」は学生時代に女王のごとく振舞っていたが村上氏が好きではなかったという美人との雑魚寝の際の緊張感あふれる場面描写が手に汗を握る面白さ。「野球場」では村上氏に友人女性の部屋の覗き見をしていた男性の罪悪感など、どれも著者らしい読ませるお話の数々だった。「プールサイド」ではブルックナーの交響曲を夜中に聴く場面が出てくる。「音楽の中でしか感じることのできない奇妙な喜び。時間とエネルギーと才能の壮大な消耗…」複雑な心境になる。
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処分する前に読む母の村上本 その④ 「夜のくもざる」と同じく人から聞いた奇妙な話をまとめたもの 「夜のくもざる」が発刊された1995年をさかのぼること10年(1985年)に 書かれた同じパターンの短編小説 長編小説にとりかかるウォーミングアップで書き留めたものの それらが「話し...
処分する前に読む母の村上本 その④ 「夜のくもざる」と同じく人から聞いた奇妙な話をまとめたもの 「夜のくもざる」が発刊された1995年をさかのぼること10年(1985年)に 書かれた同じパターンの短編小説 長編小説にとりかかるウォーミングアップで書き留めたものの それらが「話してもらいたがってる」と感じるようになる ただ 小説とは呼ぶことに抵抗があり「スケッチ」と表現しているが この前書き(ちょっと説明過多でわかりにくい)を読まなかったら あまり面白味を感じなかったかもしれない 回転木馬の上で仮想の敵に向けてデッドヒートを繰り広げているだけの我々 どこにも行けないし 乗り換えも降りることもできない 誰をも抜かないし 抜かれない 8話のうちの「野球場」で実際に体験した奇妙なできごとをまとめた ある青年の持ち込み小説について よくはできているが なぜ小説家として致命的であるかというくだりを読んで 村上春樹の小説がなぜ読みやすい(つい読んでしまう)のかわかるような気がした
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本書の冒頭に、「小説と呼ぶことについて、僕にはいささかの抵抗がある。もっとはっきり言えば、これは正確な意味での小説ではない。」とある。著者ご本人を含め、対話を通じて語られたその人の実体験談を村上さんが書いたもの。他の人の生活の一部を覗き見るような、後ろめたさより好奇心が先に立ち、...
本書の冒頭に、「小説と呼ぶことについて、僕にはいささかの抵抗がある。もっとはっきり言えば、これは正確な意味での小説ではない。」とある。著者ご本人を含め、対話を通じて語られたその人の実体験談を村上さんが書いたもの。他の人の生活の一部を覗き見るような、後ろめたさより好奇心が先に立ち、読み進める手を止められない。 様々な人がいるし、私がこれまでの人生で出会ったことのない種類?の人たちもいる。本書に登場する人を、あるカテゴリーにまとめるならば「孤高の人たち」なのだと感じた。 村上春樹さんの著書で、読んだことがあるものは、「アンダーグラウンド」と本書で二冊目になる。いずれも、ノンフィクションの部類になる。 あまりベストセラーと言われている本は手に取らないので、村上春樹さんの本にはこれまで触れてこなかったが、彼の小説を是非読んでみたいと思った。 この、独特の語り口をまた読みたくなる。翻訳も多数あるようなので、翻訳ものから触れてみるのもいいかもと思った。
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