回転木馬のデッド・ヒート の商品レビュー
人柄? 職業柄? 今なら、 もっとたくさんの不思議なお話を聞いてるんでしょうね だって40年前の本やもん
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小説なのか、ノンフィクションなのか?不明な短編だが、「村上さん」なる小説家らしい人物が一方で登場するところが、春樹氏を連想させる楽しい構成だ。「レーダーホーゼン」は父へのドイツ旅行土産をきっかけに離婚に至った母のことを村上氏に語る女性。「今は亡き王女のための」は学生時代に女王の...
小説なのか、ノンフィクションなのか?不明な短編だが、「村上さん」なる小説家らしい人物が一方で登場するところが、春樹氏を連想させる楽しい構成だ。「レーダーホーゼン」は父へのドイツ旅行土産をきっかけに離婚に至った母のことを村上氏に語る女性。「今は亡き王女のための」は学生時代に女王のごとく振舞っていたが村上氏が好きではなかったという美人との雑魚寝の際の緊張感あふれる場面描写が手に汗を握る面白さ。「野球場」では村上氏に友人女性の部屋の覗き見をしていた男性の罪悪感など、どれも著者らしい読ませるお話の数々だった。「プールサイド」ではブルックナーの交響曲を夜中に聴く場面が出てくる。「音楽の中でしか感じることのできない奇妙な喜び。時間とエネルギーと才能の壮大な消耗…」複雑な心境になる。
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処分する前に読む母の村上本 その④ 「夜のくもざる」と同じく人から聞いた奇妙な話をまとめたもの 「夜のくもざる」が発刊された1995年をさかのぼること10年(1985年)に 書かれた同じパターンの短編小説 長編小説にとりかかるウォーミングアップで書き留めたものの それらが「話し...
処分する前に読む母の村上本 その④ 「夜のくもざる」と同じく人から聞いた奇妙な話をまとめたもの 「夜のくもざる」が発刊された1995年をさかのぼること10年(1985年)に 書かれた同じパターンの短編小説 長編小説にとりかかるウォーミングアップで書き留めたものの それらが「話してもらいたがってる」と感じるようになる ただ 小説とは呼ぶことに抵抗があり「スケッチ」と表現しているが この前書き(ちょっと説明過多でわかりにくい)を読まなかったら あまり面白味を感じなかったかもしれない 回転木馬の上で仮想の敵に向けてデッドヒートを繰り広げているだけの我々 どこにも行けないし 乗り換えも降りることもできない 誰をも抜かないし 抜かれない 8話のうちの「野球場」で実際に体験した奇妙なできごとをまとめた ある青年の持ち込み小説について よくはできているが なぜ小説家として致命的であるかというくだりを読んで 村上春樹の小説がなぜ読みやすい(つい読んでしまう)のかわかるような気がした
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本書の冒頭に、「小説と呼ぶことについて、僕にはいささかの抵抗がある。もっとはっきり言えば、これは正確な意味での小説ではない。」とある。著者ご本人を含め、対話を通じて語られたその人の実体験談を村上さんが書いたもの。他の人の生活の一部を覗き見るような、後ろめたさより好奇心が先に立ち、...
本書の冒頭に、「小説と呼ぶことについて、僕にはいささかの抵抗がある。もっとはっきり言えば、これは正確な意味での小説ではない。」とある。著者ご本人を含め、対話を通じて語られたその人の実体験談を村上さんが書いたもの。他の人の生活の一部を覗き見るような、後ろめたさより好奇心が先に立ち、読み進める手を止められない。 様々な人がいるし、私がこれまでの人生で出会ったことのない種類?の人たちもいる。本書に登場する人を、あるカテゴリーにまとめるならば「孤高の人たち」なのだと感じた。 村上春樹さんの著書で、読んだことがあるものは、「アンダーグラウンド」と本書で二冊目になる。いずれも、ノンフィクションの部類になる。 あまりベストセラーと言われている本は手に取らないので、村上春樹さんの本にはこれまで触れてこなかったが、彼の小説を是非読んでみたいと思った。 この、独特の語り口をまた読みたくなる。翻訳も多数あるようなので、翻訳ものから触れてみるのもいいかもと思った。
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村上春樹による文章のスケッチ。 ほぼ20年ぶりに読み返した。 現実的な文章もいいね。 相変わらず日本語がお上手。 簡単に見えるのだけれど。
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これは小説ではなく 世にも奇妙な実話集。 村上さんが直接聞いた 不思議な話を集めた一冊。 年明けによんだ東京きたんの ような雰囲気でなかなか 面白く興味深い内容と なっています。 全体を通しでマルっと 読み返すのは実に久しぶり でしたが、ここに収録されている 「嘔吐1979...
これは小説ではなく 世にも奇妙な実話集。 村上さんが直接聞いた 不思議な話を集めた一冊。 年明けによんだ東京きたんの ような雰囲気でなかなか 面白く興味深い内容と なっています。 全体を通しでマルっと 読み返すのは実に久しぶり でしたが、ここに収録されている 「嘔吐1979」は好きで なんとなく気が向いたときに 何度も読んでいたのですが やっぱり面白く読んでしまいました。 何度読んでも面白い 世にも奇妙な実話集。 読むのにかかった時間:3時間 こんな方にオススメ:ちょっと不思議な体験をお持ちの方
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それぞれの話の中に人生の陰が見えかくれする。良かった。 ※1998年再読 ★再読――――――――――――――――――――――――――― 乳の海/藤原新也 11 現代のアイドル像、マザコン少年、学園都市などをつむぎ合わせ、管理社会の実態を暴きだす。
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村上春樹の短編集。どちらかというと私は村上春樹は長編ではなく短編のほうが好きだ。「タクシーに乗った男」は『まだこれから先何かをそこから得ることができるはずだ』という希望も内包したメッセージ。 「人は何かを消し去ることはできない、消え去ることを待つしかない」というフレーズは何故か心...
村上春樹の短編集。どちらかというと私は村上春樹は長編ではなく短編のほうが好きだ。「タクシーに乗った男」は『まだこれから先何かをそこから得ることができるはずだ』という希望も内包したメッセージ。 「人は何かを消し去ることはできない、消え去ることを待つしかない」というフレーズは何故か心の奥に残った。
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村上 春樹の【回転木馬のデッド・ヒート】を読んだ。 9つの短編からなる作品である。初版は1985年なので、これまた随分古い本であるが内容は2009 年に読んでも全然古臭くなどない。 村上春樹は【カンガルー日和】の中での作品は「小説のようなもの」と表現していたが、この【回転木...
村上 春樹の【回転木馬のデッド・ヒート】を読んだ。 9つの短編からなる作品である。初版は1985年なので、これまた随分古い本であるが内容は2009 年に読んでも全然古臭くなどない。 村上春樹は【カンガルー日和】の中での作品は「小説のようなもの」と表現していたが、この【回転木馬 のデッド・ヒート】では「ここに収められた文章を小説と呼ぶことについて、僕にはいささかの抵抗があ る。もっとはっきり言えば、これは正確な意味での小説ではない」と断言している風変わりな作品集だ。 つまりこれはこういう事である。【回転木馬のデッド・ヒート】に収められた文章は村上春樹が小説を書 くために走り書きしたネタであり、他人から聞いた話を若干の脚色を加えてはいるがほぼそのまま書きな ぐった文章の集まりだというのだ。 「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるように、ここに収められたネタはドキドキするようなスリ ルはないが、我々の生活と隣り合わせにあるのだろう摩訶不思議な世界観を醸し出す。 身近にこういう不思議な空間をもつ人物がいて、そういう話が耳に入るという事実が、村上春樹が村上春 樹である由縁でもあるのかも知れない。 ドイツに旅行に行き、夫へのお土産を買う30分の間になぜか離婚を決意した妻の話「レーダーホーゼ ン」、名も無い画家が書いた不思議な絵を持っていた画廊オーナーの話「タクシーに乗った男」、とにか く友人、知人の妻と寝るのが趣味で原因不明の嘔吐が40日間続いた男の話「嘔吐1979」、ストーカ ー的に同級生の部屋を望遠鏡で覗き続ける男の話「野球場」などたしかにそのまま小説にするには物足り ないが、事実として受け止めるならかなり衝撃的な話が次々と出てくる。 そういう話題に対して「僕」(村上春樹)が思ったり言ったりしたこともなかなか面白い。 小説家ってこういう思考の構造してるのかと、思わず唸ってしまう。 本来なら世に出ることのなかった、いわゆるネタ帳がこういう形で日の目を見るということに村上春樹自 信も戸惑いつつもこうするしか方法がなかったと語っているところが彼らしくていい。 彼自信はどちらかと言うと自分の話をするよりも他人の話を聞いているほうが好きだと言い、そしてこう いう話をされる事が不思議と多いと言う。 しかし、そういう能力(他人の話を面白く聞ける能力)が小説家として具体的に何かの役にたっているか と言えばけしてそういう事はないと言う。 だが、僕からしてみればそういう話が身近にある、またはそういう話の中に何かを見出せるということが 村上春樹の凄さや強みであるのではないか、と、この不思議な9つの事実を読んでいて思うのだった。 村上ワールドの原点を垣間見たような気がして少し得をした気分になる作品集だった。
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小説かと思いきや、ほぼノンフィクションな内容だった。 この人の作品は言い回しが難しくて、読むのに頭を使う。それが楽しかったりする。 いきなり吐き出した男、夫に愛情をなくした妻、絵の中の男を現実で見てしまった女。 近くにいそうで、でも少しおかしな人たちの本当に起こったストーリー...
小説かと思いきや、ほぼノンフィクションな内容だった。 この人の作品は言い回しが難しくて、読むのに頭を使う。それが楽しかったりする。 いきなり吐き出した男、夫に愛情をなくした妻、絵の中の男を現実で見てしまった女。 近くにいそうで、でも少しおかしな人たちの本当に起こったストーリー。 あたしも人生の中にこんな風な奇妙な体験をしてみたい。
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