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テンペスタ 天然がぶり寄り娘と正義の七日間
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2014/04/24 |
JAN | 9784344025714 |
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商品レビュー
3.5
11件のお客様レビュー
冒頭から末尾の文に至るまで、文章に全く無駄がなく非常に読みやすい。中年男性と少女の奇妙な共同生活という題材は目新しくはないものの、二人の会話の掛け合いや、少女に感じるいい意味での幼さは心の温まるものがあった。特筆すべきは、全編を通してきちんと大人の視点があり、大人の責任を果たして...
冒頭から末尾の文に至るまで、文章に全く無駄がなく非常に読みやすい。中年男性と少女の奇妙な共同生活という題材は目新しくはないものの、二人の会話の掛け合いや、少女に感じるいい意味での幼さは心の温まるものがあった。特筆すべきは、全編を通してきちんと大人の視点があり、大人の責任を果たしていることである。少女の無垢さによって啓発されるという単純な図式ではなく、保護者としての視野や自覚を獲得していく様が良かった。前半から中盤にかけては愛らしさと軽妙洒脱なやり取りが展開されるが、後半になって、散りばめられた伏線が一気に回収されるあたりは、ミステリとしての面白さがしっかりとあった。少女と中年男性では未来に対する総量が違うが、最後の最後で二人の未来になったのは救いがあって素晴らしかったです。
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ミドリの態度には腹も立つけれど 急にキャラ変をして場当たり演じる役柄には 大いに笑わせてもらった。 誘拐事件の辺りから雲行きが怪しくなって最後にはとんだ展開になるのがビックリするやら悲しくなるやらで 前半の東京珍道中の落差がありすぎ。 お気楽な気分で読み進めていただけに 心にえ...
ミドリの態度には腹も立つけれど 急にキャラ変をして場当たり演じる役柄には 大いに笑わせてもらった。 誘拐事件の辺りから雲行きが怪しくなって最後にはとんだ展開になるのがビックリするやら悲しくなるやらで 前半の東京珍道中の落差がありすぎ。 お気楽な気分で読み進めていただけに 心にえぐられるものが半端なくって。 心臓病のくだりもさらっとかいているけど これはこれでかなり深刻なはず。 全体的に軽くかかれているけれど 実はかなりドロドロのストーリー。 ミドリのあっけらかんとした行動もその裏返しといったところか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
30代半ばで独り身の主人公賢一が突如姪の小学四年生のミドリを一週間あずかることに。天真爛漫というか破天荒なミドリに振り回されつつも、一週間の共同生活をおくる。 奔放な性格で描かれてるミドリが、まあ見る人によって奔放とみるか単に我がままな性格と見るかはあると思います。自分は若干イラッとくるところも。 で、話の最初のころから「頻発する少女誘拐事件」があからさまな伏線としてでてきてるんですが・・・読み進めながら「あれ?まだ誘拐事件からんでこないの?」と。で、結構最後の方でようやく出てきたと思ったらびっくりするくらいさらっと終わってしまって。え?これだけ? で、まあ最後にもう一波乱あるわけですが。。。なんか急な。それまでとの落差がすごい。で、なんとなくよくわからずに大団円的に終わる。初めからそういう意図で書かれた小説なんだろうか?前半のミドリとの東京珍道中みたいなののボリュームがやけにたっぷりだったような気がするんだけども。。。
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