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貘の檻
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2014/04/21 |
JAN | 9784103003366 |
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商品レビュー
3.5
113件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
道尾秀介著『獏の檻』(新潮社) 2014.4発行 2017.11.24読了 『眠れなくなる夢十夜』の短編からこの小説を知り、読んでみた。もとは連作短編だったものを長編小説にしたものらしい。おそらく人によって評価が分かれる作品だと思う。幼い頃に封じ込めた記憶に苛まれ、自殺未遂を起こした辰男。夢と現実を行き来しながら、少しずつ辰男の記憶を開示していくことで、謎が謎を呼ぶ仕掛けが施されている。 ラスト、何かからずっと隠れて逃げ続けてきた辰男が、息子に助けを乞うシーン。辰男は初めて逃げ続けることを止め、現実で生きようとした。そして、息子はそれを受け止めようとした。父子草のように。 檜場はなぜフィルムを売りさばいたのか。檜場には跡継ぎがいなかったことを考えると、檜場はEDだったのではないか。檜場は充蔵を通して女と交わっていたのだ。 水分神社脇の息抜き穴の蓋に用いられていた岩。この岩に刻まれていた印は向日葵に違いない。なぜなら、辰男の夢で、老人が覗こうとした穴の縁に刻まれていた印が向日葵だったから、老人は息抜き穴を覗いて絶望したのだ。 紋章の灰色の人型のものとは何だろう。 檜場は遺体に小刀が刺さったままだったのも解せない。仮に見つかった時に疑いが自分に向くように仕向けるためか。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/025387426
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「向日葵の咲かない夏」を彷彿とさせるような、ザ道尾 作品で嬉しい。 私は、いい話道尾作品よりこっちが好き。 途中、幕間のように出てくる夢の話は、夢だけあって訳が分からないけど、それがまたこの本に怪しげな得体のしれない空気を漂わしている。 人の思いが少しずつずれて、最終的に大きな誤...
「向日葵の咲かない夏」を彷彿とさせるような、ザ道尾 作品で嬉しい。 私は、いい話道尾作品よりこっちが好き。 途中、幕間のように出てくる夢の話は、夢だけあって訳が分からないけど、それがまたこの本に怪しげな得体のしれない空気を漂わしている。 人の思いが少しずつずれて、最終的に大きな誤解となり取り返しのつかない事に発展する。 田舎の因習と方言。金田一耕助世界でした。
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終わりの秀逸さより物語の起点のほうが気になりました 自覚のない外にでても単なる愚痴で終わるような小さな悪意でも集まることで大きくなり形がはっきりすることでさらに増幅する 実社会でもあることで 止めたり消したりすることは出来なくてもせめて飲み込まれないようにしたい と思いました
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