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連作・志摩 ひかりへの旅
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 港の人 |
| 発売年月日 | 2014/03/01 |
| JAN | 9784896292725 |
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連作・志摩
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連作・志摩
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稲葉真弓さんの詩集ですね。 稲葉真弓さん(1950年、愛知県生まれ) 作家、詩人。数々の賞を受賞されています。 「雨の半島」 半島へ 十一歳の雄猫を連れていく 午前十時十七分品川駅 たどる列車は東海道新幹線のぞみ23号 と賢島行近鉄特急 社内広告はおし...
稲葉真弓さんの詩集ですね。 稲葉真弓さん(1950年、愛知県生まれ) 作家、詩人。数々の賞を受賞されています。 「雨の半島」 半島へ 十一歳の雄猫を連れていく 午前十時十七分品川駅 たどる列車は東海道新幹線のぞみ23号 と賢島行近鉄特急 社内広告はおしゃべりで 寡黙なのは わたしたちふたりだけ 猫はキャリーバックの隙間から床を眺め わたしは走り続ける車窓から 窓いっばいの菜の花を眺める いいちこ/JAL/青山高原/資生堂 社内広告の発光をすべて背後に残して わたしと猫は岬の長い空洞へと入りこむ 菜の花はめくられた絵本のように姿を消し 朝の服はたちまち古びる わたしはテングサみたいなものを着たくなる ヒールのある靴を脱ぎ捨てて アワビの殻みたいなしっかりした靴をはきたくなり 駅はすこしずつ輪郭をなくし そのつど“昔なんぞ 忘れちまえ”という声がした 〈トンネルがまたひとつ〉 かま首をもたげた半島の やわらかな湾曲が見えるとき 決まってわたしは言う 「いまから入るよ」 列車の床はもうたぷたぷとした水 半島の切っ先が ナイフのように尖っている 透き通った光のなかに 呑みこまれていくこれまでの地図や建物 〈薄い雨が降り始めたね〉 よろこぶ雨が体内いっぱい いつも濡れていくのだ わたしたちは 海の水と同じ濃度で 消えていく 消えていく皮膚と渚との境界線 猫とふたり 安心して雨の半島に入っていく 瑞々しい詩情に共感を感じる素敵な詩人さんですね (=゚ω゚=)
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愛知県出身で東京暮らしの女性作者の三重県志摩への連作詩集。 彼女の内面と志摩の自然がからみあって、味のある詩が多い。
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