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蔦屋 TSUTAYA JUZABURO
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 学研マーケティング |
発売年月日 | 2014/03/27 |
JAN | 9784054059726 |
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蔦屋
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豊仙堂(ほうせんどう)丸屋小兵衛(まるや こへえ)が経営の傾いた日本橋の地本問屋を畳もうとした時、一人の若者が店を買わせてくれ、とやって来た。 そして、あんたをまだ隠居させるつもりはない。本当は本屋をやめたくないのでしょう?一緒にやりましょう、と言った。 それが、蔦屋重三郎(つた...
豊仙堂(ほうせんどう)丸屋小兵衛(まるや こへえ)が経営の傾いた日本橋の地本問屋を畳もうとした時、一人の若者が店を買わせてくれ、とやって来た。 そして、あんたをまだ隠居させるつもりはない。本当は本屋をやめたくないのでしょう?一緒にやりましょう、と言った。 それが、蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)。 この時から、丸屋小兵衛の、蔦屋重三郎に振り回される日々が始まった。 重三郎の発想が常に新しい。 まず、小兵衛の日本橋の店を買うのに、まだ金が無いから分割で、年間二十両あなたが死ぬまで払い続けますよ、と言う。 小兵衛が何年生きるかによって、支払う金額が変わってしまうがそれでいいと言うのだ。 それはあなたへの給金です、と言って、店主ごと買い取ってしまう。 こんな発想、誰がするだろうか。 重三郎がこの店と店主に並々ならぬ思い入れがあったことは後に分かるが・・・ 重三郎はビジネスの仔細を小兵衛には明かさず、常にサプライズとして公表する。 「なんで隠していたんだ!」となじる小兵衛に「だってその方が面白いでしょう?」と笑う重三郎。 後から思い返すと、重三郎、どんだけ小兵衛さんが好きなんだ!?って。 しかし順調な日々は長くは続かず、老中松平定信の政策により厳しい出版統制が始まり、戯作者が、絵師が、本屋が、次々と折れていった。 終わり良ければすべて良しのエピローグだった。 重三郎と小兵衛、そして歌麿の物語は、極彩色の夢を見ているようだった。
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我が推しが主演する2025年の大河ドラマ 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」で取り上げられる蔦屋重三郎の予習として読んでみた 吉原で成功するまでは省略されていて、日本橋以降のお話、こんな人達がいたから今の本やエンタメやいろいろがあるのかなと思いながら...
我が推しが主演する2025年の大河ドラマ 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」で取り上げられる蔦屋重三郎の予習として読んでみた 吉原で成功するまでは省略されていて、日本橋以降のお話、こんな人達がいたから今の本やエンタメやいろいろがあるのかなと思いながら読みました 本の出版に政治の力が働く言論統制のところはなんか熱かった(心の中で図書館戦争なんかを思い出したりしながら) 蔦重とその周りの作家、絵師達との関係や出来事なんかは割とさらり描かれているところも多いので妄想キャスティング出来る程の情報量は得られなかったけど、話の流れはわかったので予習第一弾としてはまずまずかなw
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今勢いのある若手時代小説家ということで、谷津矢車さんに手を出してみました。 本書は江戸時代における綺羅星のような戯作者・絵師達を世に送り出した、敏腕出版プロデューサー・蔦谷重三郎が題材ということもあって、これは鉄板でしょ。と、かなりハードルを上げて読み始めました。 日本橋にある...
今勢いのある若手時代小説家ということで、谷津矢車さんに手を出してみました。 本書は江戸時代における綺羅星のような戯作者・絵師達を世に送り出した、敏腕出版プロデューサー・蔦谷重三郎が題材ということもあって、これは鉄板でしょ。と、かなりハードルを上げて読み始めました。 日本橋にある、経営難の地本問屋の主人・小兵衛と、小兵衛の店を買い取りにきた重三郎の出会いから始まり、話は小兵衛目線で進んでいきます。 若かりし喜多川歌麿(優助)はじめ、山東京伝、太田南畝、そして恋川春町らとの交流は興味深く、老中・松平定信の質素倹約令による締め付けで、前述の作家達が次々と心折れていく様は胸が痛みました。特に春町さんのくだりは切なかったです。 そんな“お上”からの弾圧に負けじと、“江戸の民が楽しいと思える出版物を出したい”という姿勢をつらぬく重三郎。昔馴染みの歌麿とも疎遠になってしまい、ピンチの時に見出したのが、東洲斎写楽でした。 この写楽のくだりは、重三郎が起死回生をはかる山場的な部分なのに、割とあっさりしていて拍子抜けでした。 実は終盤まで、「設定はいいのに、展開が淡泊だなー・・期待しすぎたかなぁ」と思いながら読んでいたのですが、第六章後半部分、そう、歌麿視点の語りになってから、急にキャラが生き生きしだした印象で、ここからエピローグまでは面白かったです。「遅いよ!」という感じですが、ま、終わり良ければ総て良しということですかねー。
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