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人身売買・奴隷・拉致の日本史
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 柏書房 |
発売年月日 | 2014/03/27 |
JAN | 9784760143276 |
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
広く律令期から江戸初期に至る様々な事例を紹介しています。戦国時代の雑兵は、満足な褒賞が出ないので、彼らの戦争目的は何と勝ち負けよりも「乱取り」にありました。乱取りとは、武器甲冑から女・子供に至るまで金目のものを鹵獲することです。武田信玄などの名だたる武将も、行軍を止めて乱取り休憩...
広く律令期から江戸初期に至る様々な事例を紹介しています。戦国時代の雑兵は、満足な褒賞が出ないので、彼らの戦争目的は何と勝ち負けよりも「乱取り」にありました。乱取りとは、武器甲冑から女・子供に至るまで金目のものを鹵獲することです。武田信玄などの名だたる武将も、行軍を止めて乱取り休憩をしたり、占領地に在陣して鹵獲機会を与えたようです。女・子供は、人買い商人がいて、労役や風俗に供されます。残念ながら、本書は学術書ではなく、様々な文献を引用した読み物でした。この分野の研究が進むと日本の社会構造の変遷が見えてきます。良質な研究書が待たれます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書には奴婢という日本では少なかったと思われる存在が、古代からの法律の観点から再点検をして、あまり知られていない事象を説明される 次に人身売買だけでなく17世紀初頭まであった傭兵としての日本人の東南アジアにおける絶対的な暴力装置としての実力が説明される そして・・・秀吉の朝鮮出兵は後世に至るまで把握が叶わないほどの影響を与えている 「文禄・慶長の役における朝鮮被虜人の期間」を著した金文子氏がフロイスの日本史を参考にして五万人程の捕虜だという 「月峯海上録」を著した鄭希得は十万人程 他、二~三万人という文献もある これ等拉致された朝鮮人については、20余年を経て国交回復した慶長十年からの重大な課題となり、帰国を望まないものも説得して最初の帰還者が1400人程だったらしい 最近知識として得た、合戦における足軽など一般兵士は「乱取り」という戦場における荒稼ぎがあるからこそ従軍するようだ 麒麟がくるの中でも今川義元が、味方の平氏が乱取りに明け暮れて、自軍の不利をもたらした状況に舌打ちをしていた 実は日本の兵士達は朝鮮に行っても同様に乱取りをして、多くの労働力(奴隷的な意味が強い)を奪ってきたのだ 秀吉自身は、方針として乱取りをすべて禁止しているが、戦端における統制など効くものでは無かった そのうち方針を転換したわけでもないだろうが、捕虜の中に細工の出来る者、縫官、手先の器用な女性を進上するよう命令を出す 戦場に赴いた大名や捕虜を売り買いする商人はもっと明確に目的があった 1.捕虜を日本で農耕にむける 2.その分、日本農民を兵とする このことで明国への攻撃態勢を整えられる 非人道的な法が益が大きい・・・
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ここに書かれているのは、ドラマや小説では描かれない過去の日本の姿であり、衝撃的だったが想像がかきたてられて良かった。 今や基本的人権の尊重というのは当たり前だけど、日本の歴史の中では最近出てきたばかりということは忘れないでおきたい。 この本は手紙や通達書など実在の資料をベー...
ここに書かれているのは、ドラマや小説では描かれない過去の日本の姿であり、衝撃的だったが想像がかきたてられて良かった。 今や基本的人権の尊重というのは当たり前だけど、日本の歴史の中では最近出てきたばかりということは忘れないでおきたい。 この本は手紙や通達書など実在の資料をベースに説明しており、説得力があると感じた。また、資料は思いきり良く意訳されており、誤解を招くという否定的な意見はありそうだが、素人にはありがたかった。
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