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人類5万年 文明の興亡(下) なぜ西洋が世界を支配しているのか
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2014/03/22 |
| JAN | 9784480861283 |
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人類5万年 文明の興亡(下)
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人類5万年 文明の興亡(下)
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
下巻からが本番で面白い本作。なぜ現代は西洋が支配しているのか→イギリスで産業革命が起きたため→西洋はアメリカ大陸への移住と植民地支配で莫大な利益を上げた、ロンドンでは好景気で人件費も上がり続け蒸気機関を使った自動化ニーズが高まった(中国の宋代にもルネサンスに似た文化があり技術力も...
下巻からが本番で面白い本作。なぜ現代は西洋が支配しているのか→イギリスで産業革命が起きたため→西洋はアメリカ大陸への移住と植民地支配で莫大な利益を上げた、ロンドンでは好景気で人件費も上がり続け蒸気機関を使った自動化ニーズが高まった(中国の宋代にもルネサンスに似た文化があり技術力も世界一だったが人件費は上がっておらず自動化する必要性がなかった。経済成長に資源が追いつかず製鉄業者は化石燃料を開発し発明家は新しい機械を考案したが…)→大西洋ルートでアメリカ大陸にアクセスする方が、民の鄭和が太平洋を渡るより容易だった。中国から見ると大艦隊は富の所在が明らかな西へ目を向けさせる。西洋はオスマン帝国を迂回してインドやアジアへ直接アクセスするインセンティブがあった。…が大雑把な流れ。そして、イギリスは列車・機械・船を潜在的なライバル国に輸出し、金融業者もそのための資金を貸した。利益の最大化が優先されるこの流れは歴史に共通している。米国は半導体を産業化してから技術流出を規制することはしなかった、戦後とくに日本は中国に積極的に技術移転した。古代においてもチャリオットや乗馬具など、陸全体に広まっていった。これらは同じように利益優先がもたらす結果といえる。 ところで、隋代には長江と黄河を結ぶ大運河が作られ、西洋文明が地中海貿易で栄えた経済規模の拡大が図られたことも重要。紙や大型船・航海術、火薬などは中国起源で東洋の社会発展指数が最大だった期間もあるため長期固定論は否定する見方だが(短期偶発論は論外)、こうして見ると地理的な要素が大きいため本書も長期固定論ともいえるのではないか。特定の人の決断が歴史を動かすのではなく、人間を大きな集団として見ると傾向が見えてくる、というのはまさにセルダン博士の心理歴史学のようだ。 歴史のパターンとしてはマルサスの罠や発展のパラドクスが繰り返され、文明のコアは後進性の優利が働いて周縁部にコアが移っていく或いはコアが広がっていく。新たな秩序や大国が出現する前には大規模な戦争や破壊がつきもので、フェルミのパラドクスも紹介される通り高度化した文明も自滅を免れないのかもしれないと思うとこれからの歴史がどう動くのか恐ろしくもある。本書ではこれから東洋(特に中国)の台頭は必然的との立場だが、そもそも今後50年は技術や社会の変化度が突出してくるためますます世界は小さくなり、東西を区別する意味も無くなる可能性と、AIなどで機械化された新しい人類(?)の登場で歴史自体の意味も大きな転換を迎える可能性について述べている。 ところで現生人類は30万年前には出現し、氷河期が終わった15000年前に幸運な緯度帯で農耕が始まるきっかけとなった。農村は都市に、さらには国家から帝国に移っていく。社会発展指数のキャップとなるのは5要素(黙示録の騎士)、気候変動・飢饉・移住・疫病・国家の失策。移住に関しては遊牧あるいは半遊牧の蛮族に対してマスケット銃でようやくステップを封鎖できたのは16〜17世紀と考えると大航海時代の後だということになる。
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非常に丁寧な一冊。東西の文明における興亡を 主たる要因を人に求めず解説し、 最終的に西洋文明が産業革命に至った理由を 地理に求める。しかしその主張のみに留まらず、 これらの積み重ねから類推される人類文明の今後に 目を向けている点が非常に印象的。 説得力もあり、ナショナリズムに囚わ...
非常に丁寧な一冊。東西の文明における興亡を 主たる要因を人に求めず解説し、 最終的に西洋文明が産業革命に至った理由を 地理に求める。しかしその主張のみに留まらず、 これらの積み重ねから類推される人類文明の今後に 目を向けている点が非常に印象的。 説得力もあり、ナショナリズムに囚われない 大局的な歴史観を養える。
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