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鐘楼の蝙蝠 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2014/03/22 |
JAN | 9784488211042 |
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鐘楼の蝙蝠
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鐘楼の蝙蝠
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商品レビュー
3.6
7件のお客様レビュー
『探偵小説と黄金時代』(国書刊行会)のマーティン・エドワーズが、"The Story of Classic Crime in 100 Books"の一冊に選んだのが本作です。 ロラックは、これまで『ジョン・ブラウンの死体』(国書刊行会)と『悪魔と警視庁』(創元...
『探偵小説と黄金時代』(国書刊行会)のマーティン・エドワーズが、"The Story of Classic Crime in 100 Books"の一冊に選んだのが本作です。 ロラックは、これまで『ジョン・ブラウンの死体』(国書刊行会)と『悪魔と警視庁』(創元推理文庫)を読んだだけですが、「地味」な作風の印象。(『悪魔と警視庁』のオープニングは派手だったけれど。) そんな中で、本作はロラックの作品の中では派手な方に分類されるのではないでしょうか。(あくまでも、「ロラックの作品の中では」の分類ですが。)地味というより、「地道」なのかな。全体的には、まあまあ面白く読みました。 第一章では、多くの登場人物が何かよく分からない会話をしていて戸惑いますが、第二章からはスムーズに話が進行します。「鐘楼の蝙蝠」bats in the belfryの意味もすぐに分かります。
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ちょいオールドスタイルでたいへんまっとうなミステリー。 人物描写はあまりないし、あってもお決まりのパターン。地の文まできっちり書けていて読み進めるのが辛くない。 マクドナルド主席警部シリーズは47作(長編46、短編1)あるらしい。 このまま創元が邦訳し続けてくれれば長く楽しめるこ...
ちょいオールドスタイルでたいへんまっとうなミステリー。 人物描写はあまりないし、あってもお決まりのパターン。地の文まできっちり書けていて読み進めるのが辛くない。 マクドナルド主席警部シリーズは47作(長編46、短編1)あるらしい。 このまま創元が邦訳し続けてくれれば長く楽しめることになりそう、かな。 まだ2作しか読んでいないし、 またしても前作(『悪魔と警視庁(前述)』)のことをすっかり忘れているからなんともいえないものの、 本作を読んだ限り、シリーズとしての横軸的面白さは重要視されてない模様。 だからたぶん何作目から読んでもそれなりに楽しめるのではないだろうか。 ちょいオールドスタイル=フーダニットだからご注意を。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ロラックのマクドナルド主席警部もの。『悪魔と警視庁』も読みましたが、図らずも刊行順にこちらを先に読み、そのあとに『悪魔と警視庁』に進みました(本作が1937年刊行、『悪魔と警視庁』は1938年刊行)。 この作品単体で見れば、舞台装置も登場人物もなかなか魅力的。イギリス古典推理小説としては正統派の作りで、舞台は例の如く霧に包まれた重苦しいロンドン。登場人物は、性格の悪い女優や鳴かず飛ばずの作家、いかにも英国紳士的な舞台関係者、若者ならではの向こう見ずな行動力を見せる男性、これまた「当世的」な物の見方をする若い女性など、それなりに役者が揃ってます。最終的に、登場人物全てが疑わしく見えてくるというのも推理小説としてはマル。 一方で、『悪魔と警視庁』と比較するとこの作品の物足りなさも見えます。 一つに、登場人物があまり多くなく、さらに(恐らくこの作者の癖なのでしょうが)主な登場人物として名前が挙がっている人たちですら数回程度で舞台から消えてしまうことがあるため(中には出てきた時点ですでに死んでる人も)、犯人の推理がしやすいという難点があります。推理がしやすいというより、消去法をしていったら「この人しか残らんよな」という事態に陥ってしまう。こうなると、謎解きはできなかったけど犯人は分かった、という不思議な状態となるわけで、それまで明らかになった事実を積み重ねて推理をし、それが的中するという快感を感じることはできません。 もう一つは、これはあくまで個人的な意見ですが「この当時のロンドンには地主や当主、それに女優、劇作家、作家、歌手などといった舞台関係者しか住んでないのか?」というぐらい、登場人物の職業が似たり寄ったりであるという点。演芸の世界は当時のロンドンでは華やかな「上流階級」だったのかもしれませんが、出てくる人がみんなその手の職業ばかりだとやや興ざめ。さらにネタバレしてしまうと、両作品とも芸能関係者が犯人だったりするので、犯人の個性が見えてこないというつまらなさもあります(このへん、エラリー・クイーンは非常に巧みに作品ごとに犯人像を描き分けています)。 もう一冊ぐらいなら読んでもいいけど、冒頭の登場人物一覧に「〇〇・〇〇 劇作家」というのがいたら読まないかもしれません(笑)
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