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「想定外」の罠 大震災と原発 文春文庫
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「想定外」の罠 大震災と原発 文春文庫

柳田邦男【著】

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「想定外」の罠 大震災と原発 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2014/03/07
JAN 9784167900618

「想定外」の罠

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商品レビュー

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2024/06/11

東日本大震災の後、「想定外」という言葉が流布したことを受け、それまでにいろいろな場所に書き溜めた小論、現場を訪問して気づき考えたことなどをまとめた1冊。それぞれの章にどういう狙いでこの章をまとめたのか、という導入部分があり、著者が意思をもって編集しなおしたことがよく判って大変あり...

東日本大震災の後、「想定外」という言葉が流布したことを受け、それまでにいろいろな場所に書き溜めた小論、現場を訪問して気づき考えたことなどをまとめた1冊。それぞれの章にどういう狙いでこの章をまとめたのか、という導入部分があり、著者が意思をもって編集しなおしたことがよく判って大変ありがたい。 また、この本では「想定外」という言葉や災害の前提条件は、思考停止や想像力の欠如に陥るだけでなく、それ以上の場合のことを考えることを放棄し神頼みとしてしまうことを憂慮している。そして決して「想定外」などではなく、実際には想定もできるし準備や対策もできることを繰り返し述べている。あとは現場での取材を通して考えたこと、現場で生活する人々の心に寄り添うことの重要性についてもページを割いている。 ■巨大システムの時代には、事故はシステムの「辺縁部」で起こりやすく、それが全体を破局に導くことさえあるのに、業界も行政も技術者もそのことへの認識が希薄。 ■災害は人間ば甘く見て問題にしなかった部分や、防災に関する発想の欠落したところを、狙い撃ちするかのように衝いてくる。 ■「専門家」には2種類のタイプがある。ひとつは災害の現場に足を運び、本当の災害とは何かという本質を見て議論するタイプ。もうひとつは行政機構や企業、組織の自己防衛のために、ある種の枠組みの中でだけ議論するタイプ。我々は相手がどちらにタイプなのか、よく嗅ぎ分けて聞く必要がある。

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2018/01/23

 阪神大震災から23年たった、とのニュースを見て、ふと読む。冒頭の、「想定外のシナリオを一々つぶさに想定していてはいつまでたっても物はできない。確率的に優先度を決め、コストとの兼ね合いで線引きをする必要がある」これがだめだ、という文が効く。恥かしながら、本書読後の今、「じゃ、どう...

 阪神大震災から23年たった、とのニュースを見て、ふと読む。冒頭の、「想定外のシナリオを一々つぶさに想定していてはいつまでたっても物はできない。確率的に優先度を決め、コストとの兼ね合いで線引きをする必要がある」これがだめだ、という文が効く。恥かしながら、本書読後の今、「じゃ、どうすんの?」という問いに自ら答えられず・・・。深く、重い課題である。

Posted by ブクログ

2015/04/11

世の中の全ての品々に「絶対に安全」というものは存在せず、必ず何らかの「危険性」を孕んでいると私は考えている。例えば、こんにゃく菓子をのどに詰まらせたり、小麦製品でアレルギーを発症したりと、意外なもので重大な事故を起こすこともある。原子力もその例に違わず、「絶対的な安全性」はあり得...

世の中の全ての品々に「絶対に安全」というものは存在せず、必ず何らかの「危険性」を孕んでいると私は考えている。例えば、こんにゃく菓子をのどに詰まらせたり、小麦製品でアレルギーを発症したりと、意外なもので重大な事故を起こすこともある。原子力もその例に違わず、「絶対的な安全性」はあり得ない。 私は電力会社や政府の言う「安全神話」という言葉は、関係者の不断の努力が有り、僅かなリスクの芽も摘みとって達成されていると考えていた。しかし、東日本大震災で、原子力発電で言われていた「安全神話」と原子力関係者、電力会社、(原子力安全・保安院などを含めた)政府への「信頼」は脆くも崩れ去った。 東日本大震災で発生した津波は、電力会社および政府の想定をいとも簡単に上回り、福島第一原発の辺縁の弱点を襲った。本書では、電力会社および政府の歴史的事実と事故が起きたときの影響の大きさを勘案せず経営的・政治的都合によりリスクを値踏みした「想定」と、震災後に免罪符として使われている「想定外」という言葉を強く批判している。本書に綴られている様々な事象を読むに、この批判に納得しないわけにはいかない。 本書の後半では、阪神淡路大震災や中越地震、十勝沖地震等での取材経験を生かして、地方自治体や個人が災害を侮ることなく防災意識を改革することが、災害時に被害を最小うえで必要だと説いている。これも我々が災害被害を過小に「想定」することなく、常に備えよと示唆しているのだろう。 とにかく、原発の事故から身近な避難術やボランティアへ活動まで、本書では多くのことを学んだ。

Posted by ブクログ

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