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完本 ベストセラーの戦後史 文春学藝ライブラリー
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/02/20 |
JAN | 9784168130106 |
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完本 ベストセラーの戦後史
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商品レビュー
4.6
6件のお客様レビュー
▼どうやら平成初期?に文芸春秋に連載されたもののようです。戦後、1年ごとにその年のベストセラーを取り合げて、世相や自分史含めて考察・随談を行う趣向です。井上ひさしさんは1934年生まれ、つまり1945年の終戦時11歳前後。なので戦後史は<自分史>になるわけです。 ▼大変にオモシ...
▼どうやら平成初期?に文芸春秋に連載されたもののようです。戦後、1年ごとにその年のベストセラーを取り合げて、世相や自分史含めて考察・随談を行う趣向です。井上ひさしさんは1934年生まれ、つまり1945年の終戦時11歳前後。なので戦後史は<自分史>になるわけです。 ▼大変にオモシロかった。戦後直後の英会話本から始まって、「太陽の季節」や「人間革命」など、その時々の気分や生活感覚が肌理細かく伝わると言いますか。無論、ある程度本好きで、かつ昭和に関心や知識がある…という前提が読む側に無いと楽しめないかも知れませんが。 ▼「論文の書き方」なぞは、「へえ、読んでみようかな」と思いました。また、渋い文学者だったはずの伊藤整さんが突如売れたくだりも興味深く読みました。 ▼井上ひさしさんは、十代の頃からよく読んだんですが、どうも長年読んできた結果として個人的には ・小説よりも戯曲の方が好き。 ・小説よりもエッセイの方が好き。 ・エッセイの中でも、本書のような「コンセプト外枠が決まっている文章が好き」 ということが分かってきました。……とは言いながら、井上ひさしさんの小説もケッコウな数を読んでるんですけれど(読んでいるから上記の感想になるのですが)。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
年々の売れ本を回想分析しつつ、孤児院で善意の神父たちに育てられた昶少年が「コメディアン立身出世の東大」浅草フランス座・演出を経て「井上ひさし」となるまでの個人史でもある 後半’57原田康子『挽歌』ストリップ劇場は、インテリも楽しむ知的娯楽であった。挽歌の広告写真の雪景色情景を演出して好評、夏場までロングラン 66年、巨大組織が購買力となった池田『人間革命』からは「売れる本」の質が違うように感じる/’69羽仁五郎は「笑いが止まらない」と言った版元勁草書房に「値段を半分にしなさい」と廉価版の発売が決まった/同年、知的生産の技術
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思わず読みたくなる本の紹介文っていいですね。これもそうした一冊かなと。『日本沈没』『日本以外全部沈没』をオンライン書店に発注しちゃいました。
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