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波形の声
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波形の声

長岡弘樹(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店
発売年月日 2014/02/14
JAN 9784198637521

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商品レビュー

3.6

44件のお客様レビュー

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2019/06/14

「傍聞き」がとても良かったのでこちらも手に取ってみました。同じように30〜50ページほどの短編集なのですがこちらの方が人の心の闇に切り込んでいる印象を受けました。「黒白の暦」や「準備室」などはそれに加えて主人公視点で同じように考えて同じように思いがけない驚きを受けたのでまるで自分...

「傍聞き」がとても良かったのでこちらも手に取ってみました。同じように30〜50ページほどの短編集なのですがこちらの方が人の心の闇に切り込んでいる印象を受けました。「黒白の暦」や「準備室」などはそれに加えて主人公視点で同じように考えて同じように思いがけない驚きを受けたのでまるで自分自身の心の闇を暴かれたような気がして後味がとても苦いものとなりました。「傍聞き」の方が好みですが、こちらも7編もあるのにどれもちゃんと伏線を回収する謎解きになっていて人々の心まできちんと読ませてくれるところはさすがです。

Posted by ブクログ

2019/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

*小学校四年生の中尾文吾が自宅で襲われた。補助教員の谷村梢は文吾から、スーパーで教師の万引きを目撃したと聞いていた。だが襲われる直前、梢の名前を呼ぶ声を近所の人が聞いていたという。疑惑の目を向けられた梢は……。人間の悪意をとことん見据えたまなざし、心温まるどんでん返し、そして切なさはビターに!奥の深い長岡ミステリー最新作7篇! * どのお話も、ぴりりとスパイスが効いています。よくもまあこんな謎解き思い付くな…といつもながら感服です。 特に良かったのは、ハガニアの霧。スピード感があってぐいぐい引き込まれますが、ちょっと意外な展開になり、ラストの、やるせなくあたたかい寂寥感がなんとも言えない作品でした。

Posted by ブクログ

2019/05/13

「日常の謎」を描くミステリー短編集。 「波形の声」:小学校四年生の中尾文吾が自宅で襲われた。補助教員の谷村梢は文吾から、スーパーで教師の万引きを目撃したと聞いていた。だが襲われる直前、梢の名前を呼ぶ声を近所の人が聞いていたという。疑惑の目を向けられた梢。声の謎は補助教員期間終了間...

「日常の謎」を描くミステリー短編集。 「波形の声」:小学校四年生の中尾文吾が自宅で襲われた。補助教員の谷村梢は文吾から、スーパーで教師の万引きを目撃したと聞いていた。だが襲われる直前、梢の名前を呼ぶ声を近所の人が聞いていたという。疑惑の目を向けられた梢。声の謎は補助教員期間終了間際の梢のための寄せ書きの裏に声の波形をカッターで刻み、なぞる事で再生するようにしかけの途中だった。その中に梢の同僚教師の服に間違って入ってしまった梢の携帯の着信音が含まれ、犯人が判明した。 「宿敵」:向かい合わせの同級生の老人二人と互いの息子の嫁。向かいの嫁の見栄があった。 「わけありの街」:殺された息子のアパートを借りた母。犯人を見つけたが他の被害者に配慮。 「暗闇の蚊」:獣医の近くに住む元準々ミス日本。世間から失踪したのは二億円横領のためだった。 「黒白の暦」:暴言を吐いた後、客に会ったのはライバル一人。渡した名刺は自分のものだった。 「準備室」:自分の子供が職場見学。息子がいじめで苦しんだ上司は敢えて上下関係が分からないように。 「ハガニアの霧」:有名画家の1枚を持っていた息子が自作自演の誘拐劇で2枚を処分させた。

Posted by ブクログ

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