1,800円以上の注文で送料無料

サンガジャパン(Vol.15) 特集 戒律
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

サンガジャパン(Vol.15) 特集 戒律

サンガ

追加する に追加する

サンガジャパン(Vol.15) 特集 戒律

定価 ¥1,980

1,155 定価より825円(41%)おトク

獲得ポイント10P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 サンガ
発売年月日 2013/09/21
JAN 9784905425595

サンガジャパン(Vol.15)

¥1,155

商品レビュー

0

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2013/10/29

サンガジャパン、今回の特集は『戒律』。 もともと本格的な仏教専門誌ですが、今回は特に難解そうだと思います。 自分にはきちんと読みこなせるか不安。 読書では、今わかる範囲のことしか理解できないものなので、わからないものはしかたがないと、あまり構えずに読んでみました。 戒律として、...

サンガジャパン、今回の特集は『戒律』。 もともと本格的な仏教専門誌ですが、今回は特に難解そうだと思います。 自分にはきちんと読みこなせるか不安。 読書では、今わかる範囲のことしか理解できないものなので、わからないものはしかたがないと、あまり構えずに読んでみました。 戒律として、五戒のことが随所で採り上げられています。 あまりその辺りを気にすることもなく、気楽に過ごしている自分ですが、無意識のうちに人としてのルールとして、取り込まれている部分が多いのだと感じます。 こわごわと読み始めましたが、巻頭のスマナサーラ師による「ブッダが説いた五戒の真意」が、わかりやすい平易な言葉で語られていたので、安心しました。 いつ読んでも、この人の文章は頭に中に入りやすいなと思います。 日本にはお守り文化なるものがあるという、外国の人ならではの指摘がなされていました。 たくさんお守りをぶら下げる文化は日本独特のものだと言われます。 日本では、いまでもランドセルやリュックにお守りをぶらさげる子を見かけることはありますが、たしかに、外国でお守りをぶら下げている人を見たことがないことに思い至りました。 スカラベのアクセサリーなどはありますが、日本のお守りとはまた違うものですし。 スマナサーラ師の出身地、スリランカには「鉄砲に撃たれても当たらない」という御守りがあるとのこと。 結構高いんだそうです。よくそんなお守りがあるものだ、何かの折にはその効力がすぐわかってしまうのに、と逆に興味がわきます。 ものを持つということを、ブッダは奨励しませんでした。 御守もお数珠も持たずに身を守る方法が「五戒」だと、師は説いています。 「戒律」と一言で言いますが、「戒」と「律」は違うものだという説明がありました。 「戒」は、仏教信仰者が守ろうとする道徳、倫理で、「律」は、出家した僧侶にのみ関わるもの。 戒を破ってもおとがめなしですが、率は、僧団からの追放といった罰則も定められているそうです。 戒律の順守の仕方には国によって理解の仕方が異なるとのこと。 例えばタイの僧侶は、日本の僧侶よりも戒律は立派に守っているものの、実は肉でも魚でも何でも食べるのだそう。 日本の仏教は、内面を引き締めるものであるのに対し、タイの仏教は、外面的な意味合いが濃いとされていました。 様々な人の論を読み、(やはり難しいな)とページを手繰るスピードも落ちていたところに、田口ランディと宗教研究家佐藤剛裕氏の対談が掲載されており、興味深く読みました。 チベット仏教とは、純度の高い宗教だと思っており、その中心にいるダライ・ラマは、皆が言う通り生き仏様なのだと思っていた私。 日本では、仏の生まれ変わりという説をそのまま受け止め、霊的なイメージを持つ人が少なくないようですが、ダライ・ラマ制度が誕生したのは、チベット密教が始まってから5~600年‎後のことだそう。 実際には宗教的な威光が欲しかったモンゴルが軍事力を後ろ盾として計画したもので、政治に宗教を取り込みたいチベットの意向と共通し、タッグが組まれたとのこと。 五代目ダライ・ラマは、モンゴル軍をバックに、チベットのほとんどの覇権を掌握したそうです。 ダライ・ラマ制度の発生は、政治制度そのものであり、思ったよりもなかなか生々しい宗教であることを知りました。 ダライ・ラマ法王をスピリチュアルな存在として捉えている日本人には、驚きの事実でしょう。 カソリック=ローマ教皇の図式のように、チベット仏教=ダライ・ラマではないということが、意外でした。 別の論文では、フランスで戒を「マインドフルネス・トレーニング」として提唱する人のことが紹介されており、戒をトレーニングと訳す点が新鮮でした。 「戒律」という、どこか窮屈で息苦しく、原罪を連想させるような重々しい言葉よりは、「トレーニング」という方が、身近に受け止められ、気軽に取り組みやすそうです。 大勢の仏教専門家が、それぞれにさまざまな視点からの戒律に関する文を寄せており、全部を通して読んでみたものの、浅学にしてよくわからなかった部分も多くありました。 また後日、読み返してみようと思います。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品