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「最悪」の医療の歴史
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「最悪」の医療の歴史

ネイサンベロフスキー【著】, 伊藤はるみ【訳】

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「最悪」の医療の歴史

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2014/01/24
JAN 9784562049820

「最悪」の医療の歴史

¥550

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2024/02/18

流し読み。過去のトンデモ療法がひたすら列挙されるだけで、なぜそうなったのか(あるいはなぜ改善されなかったのか)にはほぼ言及がなく、題材がいいだけに浅さが惜しい。 紹介例を読んで思うに、反証可能性がないこと(たとえば、ダニエル・ベッカーは武器軟膏の効力の"科学的根拠&qu...

流し読み。過去のトンデモ療法がひたすら列挙されるだけで、なぜそうなったのか(あるいはなぜ改善されなかったのか)にはほぼ言及がなく、題材がいいだけに浅さが惜しい。 紹介例を読んで思うに、反証可能性がないこと(たとえば、ダニエル・ベッカーは武器軟膏の効力の"科学的根拠"は瀕死の男の動物霊気が凝り固まったもの(P. 72)だという…観測不能なものを持ち出されては反論のしようがない)、治験の概念がないこと(療法がランダムでAnecdotal、たまーになんとなく効いた風な例があったんでしょう)+医療界の権威主義が主な原因だったのではという気がする(この本だけでは「気がする」としか言えない)。 それと、「現代の医療も未来から見れば同じかもね」という感想がちらほらあるが、データと知見の蓄積がある現代医療は上の点で過去のものと決定的に違っているし、だからこそ冒頭のデイビッド・ウートンの「2400年の医療の歴史のうち2300年は間違っていた」という主旨のコメントがあるわけで、そこを無視した安直な感想は現代の科学者にあまりに失礼でしょう。

Posted by ブクログ

2018/02/16

主に西洋の「最悪な」医療史。 瀉血・やきごて・ロボトミー…よくもまぁこれだけ色々思いつくなぁ、というのが感想だった。 だけれど、今の医療も未来から見たら、と思わなくもない。

Posted by ブクログ

2017/09/08

 今でこそ西洋医学は科学的根拠「エビデンス」を元に行われるとされるが、エビデンスの歴史は決して長くない。  医学は古代ギリシアのヒポクラテスに始まったが、その後はリンカーンの頃まで、医療は人に益より害を与えるほうが多く、助けるより痛めつけるほうが多かった、と著者は言う。著者はニ...

 今でこそ西洋医学は科学的根拠「エビデンス」を元に行われるとされるが、エビデンスの歴史は決して長くない。  医学は古代ギリシアのヒポクラテスに始まったが、その後はリンカーンの頃まで、医療は人に益より害を与えるほうが多く、助けるより痛めつけるほうが多かった、と著者は言う。著者はニューヨークの弁護士であり、医師でも歴史家でもない。よって本書は歴史書でも学術書でもなく、ちょっとした雑学集のようなものかもしれない。  掲載されているエピソードは皆興味深いが、細かく出典が記載されているわけではなく、ディティールに関する信憑性はどうにもあやしい。ただ、「歴史上の医療はどれもこれも酷いものだった」ということだけは、まあ間違いないだろうと言ってよいのではなかろうか。  その酷さは大きく分ければ「思い込みによるもの」と「無知によるもの」に分類できようか。  虫歯は本当に口の中に虫がいると考えて煙でいぶしたり熱く溶けた金属を流したりするというのは思い込みによるものと言える。悪霊憑きは棒で叩けば治るとかいう類もこれに近い。  また細菌や微生物を知らなかったために、医師が手を洗わなかったり、ダニなどの微生物がかゆみの原因だということに思い至らなかったりは無知によるものである。長らく愛好された瀉血や焼灼法(焼きごてなどを押し付ける治療法)なんかも両方の合わせ技っぽいがまあ無知によるものだろう。  この辺に医師や聖職者の権威主義やら、魔女狩り信仰やらといったものが複雑に絡み合って地獄絵図の有様である。北斗の拳にアミバという医療の真似事をする人物(適当に秘孔を突いて殺してしまう)がいるが、実際の所この程度のものだったのではなかろうか。  現代においても、実際には効果がない(認められていない)のに医学っぽいふりをする「偽医学」が存在するし、そうした医療行為を自ら望んでしまう人もいる。それでも本書に記されているような過去と事情が違うのは、現代にはある程度効果が確認されている真っ当な医学というものが存在し、その一方で「最悪の医療」の系譜を継ぐような偽医学があるということである。後者しかなかった時代よりは、選べるだけまだマシということである。  本書に注文をするなら、できればそういう現代に残る偽医学との関連を示してもらえたらという所であるが、本書は19世紀頃までで終わっている。特に最後の「英雄的医療」の項については散発的にエピソードが並べられているだけで、あとがきもなく唐突に終わる。  そんなわけで読後感という意味では、前半の暴力的医療、後半の尻切れトンボと二重によくないのだが、それでも現代の医療に感謝をしたくなるきっかけにはなりそうな気がする。  いや、「気がする」ではなく、きちんとエビデンスに基づく医療を受けよう。

Posted by ブクログ

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