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あそこ 新鋭短歌11
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あそこ 新鋭短歌11

望月裕二郎【著】

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あそこ 新鋭短歌11

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 書肆侃侃房
発売年月日 2013/11/01
JAN 9784863851337

あそこ

¥715

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2018/09/01

「はい、これから何かおもしろいことを言いますよ」という空気を一切感じさせずに、意表をついてくるおもしろさ。 玉川上水いつまでながれているんだよ人のからだをかってにつかって 巣のようなあそこそろそろわたくしを(ごしょうですから)生んでくれぬか トイレの蛇口強くひねってそういえ...

「はい、これから何かおもしろいことを言いますよ」という空気を一切感じさせずに、意表をついてくるおもしろさ。 玉川上水いつまでながれているんだよ人のからだをかってにつかって 巣のようなあそこそろそろわたくしを(ごしょうですから)生んでくれぬか トイレの蛇口強くひねってそういえば世の中の仕組みがわからない この独特の破調がくせになる。韻律を大事にしたものを一定数読んだからこそおもしろいのか、そうでなくてもおもしろいのかはよくわからない。でもなんていうか、哲学じゃないか。タイトルについては、一見したときは表紙の清楚さもあいまって「彼方」みたいな意味なのかな、それにしては隠語にも思えるし挑戦的なのか無頓着なのか、わからん、と思っていた。あとがきに痺れました。 「言葉はそれだけで存在する」ということを、私は馬鹿の一つ覚えのように本気で信じている。ー138pより 装丁次第でもっと響くタイトルになったと思う。そこがすこしもったいない。

Posted by ブクログ

2016/12/15

望月裕二郎 短歌 いちどわたしにあつまってくれ最近のわかものもふりそびれた雨も もう夢は耳でみるからはずかしいかたちの水をかけないでいて いまだけのみじかい水をすきかってはしらせる部屋それもわたしの 嘘のちかくにわたしは水をくんでこい庭は小鳥のちからにまかせ 五臓六腑がにえくりか...

望月裕二郎 短歌 いちどわたしにあつまってくれ最近のわかものもふりそびれた雨も もう夢は耳でみるからはずかしいかたちの水をかけないでいて いまだけのみじかい水をすきかってはしらせる部屋それもわたしの 嘘のちかくにわたしは水をくんでこい庭は小鳥のちからにまかせ 五臓六腑がにえくりかえってぐつぐつのわたしで一風呂あびてかえれよ わたくしが述語とむすびつくまでに耳のおおきな川が一本 これまでに(これってどれだよ)わたくしがみてきたものの半分ていど 返歌 あそこまで(あそこどれだよ)あなたたち創ったものの三割程度

Posted by ブクログ

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