東拘永夜抄

加藤智大【著】

• 販売会社／発売会社: 批評社
• 発売年月日: 2014/01/18
• JAN: 9784826505918

商品レビュー

2014/12/24

死刑囚加藤智大の中の常識がどうやって作り上げられてったかが読み取れた。どこまで信用していいか、なにを学べばいいか、までもこちらに任されたように感じた。でも、そこには実際に命を落とされた方がいるという事実があるわけで「なるほどなー」で終わるんでなしに、今感じてるモヤモヤをしっかり考えたい気持ちになりました。

2014/10/03

秋葉原の事件、加藤智大による手記。悔恨というより、一般とは明らかに乖離している道徳観、人との距離感を感じた。積年の恨み辛みから、連続殺人を起こすより、「誰でも良かったから」無辜の人を殺めるのには、根底から相容れない価値観、道徳観を持ったことがその大きな理由だとしたら、再犯防止の抑止力などまったくないのだと思い知らされた。
肉食動物が草食動物を屠ることをやめさせる理由がないように、彼らの犯罪をやめさせる方法などない、ということだろうか。