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エンドロール ハヤカワ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2014/01/11 |
JAN | 9784150311445 |
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商品レビュー
3.7
31件のお客様レビュー
孤独死。息を引き取る瞬間に立ち会った人がいないというだけ。 その人の送ってきた人生のエンドロールには、多くの名前がある。 そうだ。そうなんだ。 《伏龍》。もっと知りたくなった。
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限界集落、老人の孤独死、無縁社会そして薄れゆく戦争体験といった社会問題を根底においてミステリータッチに仕上げた作品。 映画監督になることを夢見て故郷を飛び出したが、うまくいかず、アルバイトでアパート管理をしている青年門川誠一。彼はそのアパートで亡くなった独居老人・帯屋史朗の遺品整...
限界集落、老人の孤独死、無縁社会そして薄れゆく戦争体験といった社会問題を根底においてミステリータッチに仕上げた作品。 映画監督になることを夢見て故郷を飛び出したが、うまくいかず、アルバイトでアパート管理をしている青年門川誠一。彼はそのアパートで亡くなった独居老人・帯屋史朗の遺品整理をするが、見つかった8ミリフィルムに興味を抱く。フィルムに映っていたのは重いリヤカーを引きながら笑顔を絶やさない行商の女性。そして、もう一つ遺されたノートには意味不明な詩が記されていた。 これらに秘められた帯屋の人生を辿りドキュメンタリーを撮ろうと考えた門川は帯屋老人ゆかりの人たちを訪ね歩く。だが、その人たちは彼のフィルムとノートにまつわる話を聞くと、いずれも途中から非協力的な態度に転じる。彼らには、胸にしまいこんで共有する悲惨で重苦しい戦争体験があった。 かつて、この国は、兵士たちが体当たりする馬鹿げた極秘作戦を行ってきた。兵士たちは作戦に自ら志願する姿勢が崇高だと洗脳されていた。このことが、風化されないようにと多くの書物が著されてきたが、本作も収束点はここかと感じた。 帯屋のキネマ旬報への投稿文で締め括るエンディングがいい。
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ひとりの老人の孤独死と遺品をきっかけに、主人公は彼の生き様を知ろうと思うようになる。手がかりを追っていくうちに、いろいろなことが判明してくる。ノートの謎、戦争中の隠された事実、帯屋が過去に関わった人々それぞれの思い、帯屋自身の心の動き。 読んでいる間ずっと、『知るためだけにここ...
ひとりの老人の孤独死と遺品をきっかけに、主人公は彼の生き様を知ろうと思うようになる。手がかりを追っていくうちに、いろいろなことが判明してくる。ノートの謎、戦争中の隠された事実、帯屋が過去に関わった人々それぞれの思い、帯屋自身の心の動き。 読んでいる間ずっと、『知るためだけにここまで行動するかなあ?』という気持ちがついて回ってしまい。甲山の協力具合も少し不自然に感じてしまった。 ストーリーは面白かったし読後感もよかったのだけれど、気持ちが乗っかりきらずに読み終えてしまったのがちょっと残念。 少し不思議だったのが、この「エンドロール」にもひとつ前に読んだ「漁港の肉子ちゃん」にも東北の町が出てきて、どちらのあとがきでも東日本大震災のことに触れられていて、私が読んだのが3.11の前後だったってこと。
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