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食べる。 集英社文庫
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食べる。 集英社文庫

中村安希【著】

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食べる。 集英社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2014/01/17
JAN 9784087451559

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商品レビュー

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2024/08/23

食べる、  食べる、   食べる。 普段、日本で暮らす私達は「咀嚼の感覚を深く意識させ、食べるという行為への自覚」(p188)なんて思い至ることがあるだろうか。 うーむ、私は考えたことがありませんでした。もちろん、若い頃にはそれなりの貧乏も経験したので食べられることのありがたみ...

食べる、  食べる、   食べる。 普段、日本で暮らす私達は「咀嚼の感覚を深く意識させ、食べるという行為への自覚」(p188)なんて思い至ることがあるだろうか。 うーむ、私は考えたことがありませんでした。もちろん、若い頃にはそれなりの貧乏も経験したので食べられることのありがたみは身に沁みているつもりはあるし、出てくるもの・出されるものは残さず食べよう飲もう、という気構えは当たり前のことだと教わってきたのですが、本書が説いているのはそういった倫理ともまた違う、‘生きている’ことへの根源に迫った荒く肉々しい部分、もっと言えば‘みんなで生きている’という事を改めておさらいしとこうかな、と思いつつ決してストイックに禁欲的に、ということでもなくて嫌なものは嫌だし不味いものは不味い、酸い甘い併せ呑んだひとりの旅のプロフェッショナルによる吐き出し、ないし問わず語りといった紀行エッセイ集。 珍しい食べ物を紹介したり味の感想を語ったりする内容とはまた違くて、それを食べながらその土地の人と何を語らったか、どんな時を過ごしたのかを綴った作品。翻すと、その土地の人たちと心を交わすには共に飲み食いをするのが一番。気をつけたいのは、心を交わすにしても常に清く美しいケースばかりではなくて、時に理解し難かったり嫌悪を覚えたりしている事。当たり前だ。そういうこともひっくるめて私の経験血肉になっていくのが‘生きる’こと、即ち人生。 話によっては、これはどう受け止めたら良いのだろう?というものがあったが、戸惑いもまた人生。 特に印象深かったのは《第五話 ジャンクフード ボツワナ》の話。凄い、過ごした時そのものがものすごくジャンキーで、刹那的で、空虚。けども、素晴らしい景色や得難い学びばかりに目を向けるのでなく、事実としてこうしたくたびれた人間模様を体験することもまた旅の側面的魅力なのかもしれない。 ひとり旅したくなるなあ。 2刷 2024.8.23

Posted by ブクログ

2023/11/22

最初は結構淡々と話すし、そこまで一喜一憂せず、感情をそこまでださないのかなと思って染み込まなかったけど、中盤からノリに乗ってきた。面白い。 でもちょっと残念だったのが解説。なにかを薦めるときに何かを下げる必要は無いと思う。 「臭かった。けれど臭みが顔中に広がると、不思議な気持...

最初は結構淡々と話すし、そこまで一喜一憂せず、感情をそこまでださないのかなと思って染み込まなかったけど、中盤からノリに乗ってきた。面白い。 でもちょっと残念だったのが解説。なにかを薦めるときに何かを下げる必要は無いと思う。 「臭かった。けれど臭みが顔中に広がると、不思議な気持ちよさがあることに気がついた。それは、臭みにはまったついでに、どうせなら、もう一かけ迎え撃ちたいと思わせるような、意欲を掻き立てる味だった。」 「それは私が愛したグリーンティーで、それ以上でも、またそれ以外でもない。」

Posted by ブクログ

2023/06/26

本書の筆者である中村安希を最初に読んだのは、3年ほど前のことであり、それは、開高健ノンフィクション賞を受賞した「インパラの朝」という本だった。「インパラの朝」は旅行記だった。アジア・中東・アフリカ・ヨーロッパの47か国をを684日間まわる、とても過酷な旅の記録だった。私はこの本が...

本書の筆者である中村安希を最初に読んだのは、3年ほど前のことであり、それは、開高健ノンフィクション賞を受賞した「インパラの朝」という本だった。「インパラの朝」は旅行記だった。アジア・中東・アフリカ・ヨーロッパの47か国をを684日間まわる、とても過酷な旅の記録だった。私はこの本がとても気に入り、その後も中村安希の本を何冊か読んでいる。 本書「食べる。」も久しぶりに中村安希の本を読んでみようと思って手にとったものだ。「食べる。」という題名から考えて、当然、何か「食」「食文化」等に関するノンフィクションだと思っていたが、実際には、この本も旅行記だった。「食べる。」ことは、収載されている16話に必ず出てくるが、それがメインのテーマではなく、旅先での出来事の一つとして位置づけられている。「インパラの朝」のような旅行記をまた読んでみたいな、と思っていたので、そういう内容であったことは、嬉しい勘違いでもあった。 最後の16話目、ルーマニアでの話の中で、彼女は「旅」についての自分自身の考えを書いている。それは、彼女の旅のブログを読んでメールをくれた、ルーマニア人の女性に対しての返信のメールとして書かれている。 【引用】 私は、旅を全くしない人生は、意味や特徴が少ないと考えています。旅をする以外の方法で、どうやって世界のことを知ればいいのかが私にはよく分からないし、さらに言うと、この世界のことを何も知らないままでは、自分が何をすればよいのかを正確に知ることはできないと思うからです。だから旅をしています。 【引用おわり】 このような考えを持つ人の旅行記として、「インパラの朝」に続き、本書も楽しく読んだ。

Posted by ブクログ

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