サイバラの部屋 新潮文庫

西原理恵子【著】

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2013/12/25
• JAN: 9784101370743

商品レビュー

2022/02/10

下品だけど、面白かったですよー。

サイバラワールドに足を踏み入れると、真面目なイメージの経済評論家の荻原博子先生もぶっちゃけて「生後４ヶ月から保育園に預けた自分の子どもが、自分のことを先生と呼んだ。」というエピソードを披露。
ダンディな姜尚中先生も「日本は自殺する時まで謝りながら死んでいくよね」みたいな、普段は言わなそうな本音まで。

同じ武蔵野美術大学卒のみうらじゅんとの対談で、ムサビを舞台にした「はちみつとクローバー」の漫画を読んだけど、どこにも学祭でマリファナが出てくるシーンとかなかったよね(笑)みたいな、とんでもない思い出話も。

子育てネタも多いので、子育て中の方々にもオススメです。

2017/12/30

戦国時代にあらわれたゴジラぐらい暴れています。
B級映画にならないどころか、
不思議とお涙ちょうだいできちゃいそうなあたりは、
猛烈下品なハーマイオニーなのかもしれません。

（以下抜粋）
○虫や生き物とか食べ物は、においを嗅いだり、なめたりします。その方が後々漫画として描く時や状況を説明するのに覚えやすいんです。（P.18）
○だって子育ては大変だもん。大変じゃなかったら、おもしろくないじゃん。でもさ、常にきれいに着飾ってスタイルもよくて収入があっても、消費ばかりして何も残らない人生だったらきっとつまらないよね。「大変だけどおもしろい」ってことが大事だと思うよ。（P.127）
○それと大人になると、簡単に白黒つけられない問題が多いでしょう。そういう時に、アレコレ口出ししないで、見守っていてくれる感じとか大事ですよね。たとえば私がアルコール依存症の夫のことで大変だった時、アシスタントのあいちゃんは何も言わずに、そばにいて子どもの面倒を見てくれたんです。暴れる夫を見ても、「別れなさい」なんて言わなかった。そんな簡単な言葉で片づけられる問題じゃないってわかってるから。あれはすごい友情だと思いましたね。（P.136-137）

2016/10/04

相変わらずのサイバラ節。読んだことのある話もたくさん出てきます。対談相手も面白い人ばかりで読むとスッキリします！