気力をうばう「体の痛み」がスーッと消える本

富永喜代【著】

• 販売会社／発売会社: アスコム
• 発売年月日: 2013/12/24
• JAN: 9784776208150

商品レビュー

2024/11/15

ペインクリニックのドクターの考える痛みに対しての考え方、付き合い方。慢性疼痛を見つめない。痛みを自己管理する。怒りは痛みの一種。痛くても動く。痛い自分を認め、頑張ってるね、と声を出していたわる。
10年近く前に出版された本だが、多分向き合い方は変わらないので参考になった。
偶然見つけた図書館本。

2017/06/03

頭痛や腰痛、肩こりなど慢性的な痛みに苦しんでいる人は大勢いるにもかかわらず確実に痛みをおさえる方法はいまだにない。

痛みを和らげる方法は多種多様ですが、やはり本人が自分の心身にしっかりと「関心」を持たないとダメなんでしょうね。

痛みに対して薬に頼りすぎる怖さがこの本を読むとよくわかります。

勉強になりました。

2014/04/01

・ 「完全な無痛」というゴールを目標とすると、治療は絶望で終わってしまう。そうではなく、自分だけのゴールデンゴールを設定することが大切。痛みを軽くさせながら自分らしく美しく生き、小さいけれど絶対クリアしたいゴールをいくつか設定していくこと。
・ ウキウキする予定を立てるだけで痛みが軽くなる。とにかく今、楽しいと思えて気分が上がる活動を思い浮かべることから始めていきましょう。楽しいと感じる行事や活動に参加することによって、痛みを和らげるエンドルフィンやセロトニンといった幸せな気分になるホルモンを活性化するのです。
・ 「3」くらいの痛みであっても苦痛を強く訴え、実現することの難しい「0」の状態を目指す人がいます。
・ そもそも医師の役割は手術、投薬、理学療法などによって、患者さんの持つ自己回復能力を手助けすることです。自分たちの持つ医学の知識で患者さんの回復力を最大限に活用化させる。できるのはそこまでです。
・ 痛みの感じ方を修正し、緩和していくことは時間のかかる作業です。
・ 医者が言えるのは、「あなたの痛みは長いから、治療も長くかかると思うけど、一緒に治していきましょう」ということです。この考えに納得してもらえると、治療の効果も上がっていきます。
・ VASスコアをつけることは、一番痛い状態と比較することで、「無用な考え」から離れることができる。「まだ痛いけど、ましになった」と前向きにとらえる人は治りが早い。「まだ3,4のままだ」と答える人は、痛みに負けてとらわれている状態。
・ 緊張性頭痛などでは、風呂に入って体を温めると痛みが緩和しますが、片頭痛では逆効果。血流が良くなり、さらに痛みが増してしまう。
・ 寒さで収縮して血流量が少なくなった足先を温めても、効果が出にくい。大切なのは、太い血管の交流地点、たとえば首筋、わき、太ももの付け根、肘、膝の裏などを温めること。冷えは元を断たなければ治らない。
・ 20歳のときに好きだった歌を聞く。それは、痛みを感じていなかった若き日の思い出だからです。
・ 100から7を引く暗算をしながらウォーキングをすると痛みが和らぐ。
・ 緊張型頭痛と肩こりで、めまいやふらつきが起こる。脳は、筋肉の収縮と弛緩情報によって頭の位置感覚を認識しているわけですが、緊張状態が続くとセンサーにズレが生じます。首や肩の筋肉が姿勢に関係なく、つねに収縮している情報を脳に送り続けてしまうのです。原因不明のめまいやふらつきがあるなら、首や肩のコリが痛みを解消しましょう。
・ マッサージの効果が持続しない人は、マッサージを受けながらも仕事のことなど考えてリラックスできていない人。緊張した状態で、もむ力が強くされすぎると、筋繊維を痛めて筋肉に傷がついてしまう。
・ 多くの人は調子がいい日にオーバーワークしてしまい、その後に調子が悪くなる。慢性痛に悩む人は、調子のいい日、悪い日にかかわらず、やるべきことは小分けにしてやっていくこと。
・ イライラすると、自律神経の交感神経が優位の状態になり、筋肉を収縮、緊張させます。この緊張によって患部が刺激され、症状はいっそう悪化する。また、交感神経優位の状態になると血小板が活性化して、血の流れが悪くなる。すると、末端冷え症、神経痛などの症状が出やすく、疲れやすくもなる。
・ 健康だから笑うんじゃない。笑うから健康になるのです。