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南冥の雫 満州国演義 8
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2013/12/20 |
| JAN | 9784104623099 |
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南冥の雫
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商品レビュー
3.9
15件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この巻に限ったことではないが、言葉にならない。 本当に言葉にならない。社会や日本史で習う戦争とは比べ物にならない。自分如きが語って良いものではないように思える。どんな言葉も陳腐で、無意味に思える。次で最終巻、間垣が敷島家に纏わりつく理由や、敷島兄弟の末路が次でわかる。最後まで見届けることしかできない。
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満州国演義シリーズ第8作。バターン半島の米・比捕虜連行で多数の捕虜が命を落とし、日本に対するアメリカ人の憎悪は半端じゃなくなった。また日本軍は昭南島で華僑を大量粛清した。山本五十六司令官の指揮したミッドウェー海戦は惨憺たる欠陥に終わった。この時を境に大東亜戦争における日本軍の雲行...
満州国演義シリーズ第8作。バターン半島の米・比捕虜連行で多数の捕虜が命を落とし、日本に対するアメリカ人の憎悪は半端じゃなくなった。また日本軍は昭南島で華僑を大量粛清した。山本五十六司令官の指揮したミッドウェー海戦は惨憺たる欠陥に終わった。この時を境に大東亜戦争における日本軍の雲行きは段々怪しくなってくる。それなのに大本営で陸軍部と海軍部の対立はますます激しくなってくる。軍需物資の陸軍と海軍の奪い合いだ。そしてミッドウェー海戦の時、日本軍の暗号が解読されているかもしれないという疑念を一部の人々が持つものの、大本営海軍部の通信部特務班は本格的な調査をしなかった。この事も後々の戦局に影響を与えてくる……。詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou10146.html
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太平洋戦争開戦後の快進撃から一転、ミッドウェー海戦を皮切りに日本軍が立たされた苦境が第八巻の掲載内容。 とにかく読んでいてめちゃくちゃ辛かった巻。というのも、あまりにも無惨に死に絶えていく兵士達についての話や描写ばかりが続くため。 例えば、ガタルカナルなど太平洋島嶼の戦況につい...
太平洋戦争開戦後の快進撃から一転、ミッドウェー海戦を皮切りに日本軍が立たされた苦境が第八巻の掲載内容。 とにかく読んでいてめちゃくちゃ辛かった巻。というのも、あまりにも無惨に死に絶えていく兵士達についての話や描写ばかりが続くため。 例えば、ガタルカナルなど太平洋島嶼の戦況について語られる部分。 凄まじい数で倒れていく兵士達の死因の大半は戦死ですらなく、餓死や病死。 現代でも、戦争に駆り出された人々については、「お国の為に戦った兵士」といったトーンで悲劇的な美談にされることがある。 でも実際は、人生を棒に振ってまで捧げた彼らの犠牲の大半は単なる犬死でしかなかったとしたら悲惨だ。 はっきりしていたのは、元々無理な戦争だったということ。 根本的な国力の差に加えて、ミッドウェーでの制空権喪失によって戦略面でも破綻が生じていたし、兵士達への食糧補給すらままならなくなっていた。 そういう状況に輪をかけていたのは相変わらずな人事を巡る将官達の足の引っ張り合いで、明確な戦略方針を誰もが持たないまま、現場の兵士達の犠牲ばかりが増えていく。 まるで、売り上げの悪化を打開する策もなく、現場の従業員に無茶なノルマだけを吹っ掛けるどこかのブラック企業のようだ。 本巻にて特に詳細が記されているのは、人類史上最低の作戦と言われているインパール作戦。 ビルマからインドへと至る山岳地帯を強行軍し、インドの英軍勢力を攻略しようというもの(制空権を失った状態での急峻な山岳地帯への行軍なので、食糧や武器の運搬も制限された行軍であり、戦闘以前の問題がいろいろ)。 無茶苦茶な行軍の末、飢えや病に倒れた兵士達の死骸を次々と蛆が食らうという描写の凄まじさは思わず目を背けたくなる。 彼らを激励しようとして、後方の安全な基地から精神論を叫び続ける将官達の描写も、胸糞悪さに拍車を掛ける。 それにしても、あらゆる戦略性を失った将官達が口走る精神論の末尾が"天皇陛下のために"であったことを思うと、明治期に為された国学的プロバガンダの影響力の大きさを改めて感じさせられる。 日本の近代化は、現代でも驚異的な成功例として語られることが多いのだけど、それは本当にただただ賛美すればいいものなのか? というのが、この作品が投げかけている問いのひとつなのではないかと思う。 元々が未開の封建社会だった日本を統一国家とし、急速に文明開化/富国強兵を進めていくためには、過去の時代には空気のような存在感だった”天皇陛下”に出来る限りの権威付けを行い、”神州日本”を人々の信仰の対象とする必要があった。その結果が悲惨な太平洋戦争である。 そういう意味では、日本ってものすごく宗教的な国なんだよなって思うし、よく2ちゃんねるなどで「キリスト教やイスラムと違って日本の神道は平和的」と語られたりするのも大きな事実誤認のように思う。
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