原罪

遠藤武文(著者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2013/12/12
• JAN: 9784396634315

商品レビュー

2020/01/21

多くのキャラクターが、間接的にではあるが、戦争によって死んでいる。すなわち、菊原の自殺の一因は戦争の記憶であるし、原爆の所産たる十字架は遥子、金森及び仁科を白血病にして死に至らしめ、しかもまりえを白血病にすることで石曾根と澤柳の死を惹起した。このように、彼ら全ての死が戦争によって引き起こされたと言える。
とすれば、本作における原罪とは戦争を言うと理解されよう。

2015/01/19

1月-9。2.5点。
謎の殺人と、白血病の女性を救うための骨髄バンクの話が、
パラレルで進む。
刑事の過去、確執、バブル期、地上げ、戦争、
などなど、盛り込み過ぎ感が。
意外と読みにくかった。専門用語も多いし。
いまいち感情移入できなかった。

2014/12/07

話しに厚みと重みと昭和の香りがあって、
非常に面白く読みました。
★５にしようか迷いました。

おすすめです。

１つだけ、四月朔日という登場人物、あまり好きじゃないし、
結局、たいした活躍もせず、なんだったのだろーという疑問が（笑）