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大衆めし激動の戦後史 「いいモノ」食ってりゃ幸せか? ちくま新書
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大衆めし激動の戦後史 「いいモノ」食ってりゃ幸せか? ちくま新書

遠藤哲夫【著】

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大衆めし激動の戦後史 「いいモノ」食ってりゃ幸せか? ちくま新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2013/10/09
JAN 9784480067401

大衆めし激動の戦後史

¥220

商品レビュー

3.3

9件のお客様レビュー

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2021/05/03

和食(日本料理)がユネスコ文化遺産に登録されて、一盛り上がりあったのが数年前の話だが、日本料理ほど日本の食文化から乖離した料理はない、というのが著者の主張。たしかにいまどき日本料理なんて温泉旅館くらいでしか食べないし、そもそもが酒肴であって、がっつり米を食べるためのおかずではない...

和食(日本料理)がユネスコ文化遺産に登録されて、一盛り上がりあったのが数年前の話だが、日本料理ほど日本の食文化から乖離した料理はない、というのが著者の主張。たしかにいまどき日本料理なんて温泉旅館くらいでしか食べないし、そもそもが酒肴であって、がっつり米を食べるためのおかずではない。 タイトルにある「大衆めし」とは、またの名を生活料理。つまり日本人が日常で毎日たべる食事のことだ。レトルト食品や冷凍食品の開発、食の国際化、外食産業の発達などによって生活料理は変化し続けるが、一時的なブームや他の人がつけた星の数に踊らされず、自分にとっての美食「自分のめし」を持つことが本当の豊かさであると説く。 中身は面白いし、リファレンスされている本も多くて役に立つのだが、もう少し内容を系統立てて本にしていただけると助かる。編集者は仕事しろ。

Posted by ブクログ

2020/03/22

「家庭料理という戦場」からたどり着きました。著者の本は「大衆食堂パラダイス!」に続いての2冊目ですが、相変わらず主語「おれ」が食について熱い思いを語りまくっています。その人称を選んでいる時点で極私的な視点なのですが、超プライベート毎日の食生活から照射する戦後史は、政治や文化で語る...

「家庭料理という戦場」からたどり着きました。著者の本は「大衆食堂パラダイス!」に続いての2冊目ですが、相変わらず主語「おれ」が食について熱い思いを語りまくっています。その人称を選んでいる時点で極私的な視点なのですが、超プライベート毎日の食生活から照射する戦後史は、政治や文化で語るモノより明確な納得感があります。ただ著者「おれ」にとっては「大衆めし」というテーマは「家庭料理」「生活料理」「おかず」「素人料理」というように言葉によって少しづつ中心点を変えていて、また内食、外食、中食と形態も多様性と拡げつつ、漠然とした広大な領域を包含しているのが現状だと思います。そういう意味では「おれ」という主語ほどキレがいい議論にはなっていないと思いました。極めてこだわっているのは「日本料理」という料亭をメインステージとする権威の体系への反発。今年2月に亡くなったラブおばさん、城戸崎愛先生の追悼番組で本書にも登場するNHK「きょうの料理」の元ディレクターの河村秋子さんは「プロのホテルのシェフとかだとまったく妥協を許さぬレシピって感じだったけど城戸崎先生はそれとはちょっと違うスタンスで身近な感じで家でつくれるように少しアレンジしていらしたのかな…それが時代とも合ってたんですかね…家で少しでもおいしいものをつくりたいという気運があって、まだそんなに外に主婦がランチに行けない時代だったから家でそういうものができるのなら飛びつく、なんか新風を吹き込んだようなフラッシュな感じがしたんですかね」と語ってました。本書の副題にある「いいモノ」の民主化が激しい勢いでなされた後、「生活料理」のこれからは、どうなるか?大衆という言葉が死後になり、家族というユニットが分解され、それでもひとりひとりに生活がある時の食のカタチはどうなるのでしょうか、まだまだ変化しそう!先ずは魚肉ソーセージとキャベツ炒めもの作ってみるかな!

Posted by ブクログ

2016/12/31

ところどころ著者の問題意識に共感できるし、ところどころよくわからない。 日本料理の二重性はよくわかったけど、それが問題なのかな?あと「敗北」とは何をもって敗北なんだろう? うどんとかいった「大衆料理」って、「日本料理」の人がさげすんでいる?そうかな?現実を全く知らないけど、それっ...

ところどころ著者の問題意識に共感できるし、ところどころよくわからない。 日本料理の二重性はよくわかったけど、それが問題なのかな?あと「敗北」とは何をもって敗北なんだろう? うどんとかいった「大衆料理」って、「日本料理」の人がさげすんでいる?そうかな?現実を全く知らないけど、それってずいぶん昔の話のような気もする。(いや、ほんとに気がするだけなのだが)。 てな感じで、なんちゅうか、愛憎入り混じる読後感。

Posted by ブクログ

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