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教育委員会 何が問題か 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/11/22 |
JAN | 9784004314554 |
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商品レビュー
3.1
11件のお客様レビュー
日本の教育行政について。 著者とは思想が相容れない部分がある為、読み辛かったです。 著者はこう主張します。 日の丸の掲揚、君が代の斉唱の強制は、どのレベルの教育であれ大事にされねばならない「思想・信条の自由」を脅かし「教育の荒廃」につながる。 私自身は小中高と公立学校に通った...
日本の教育行政について。 著者とは思想が相容れない部分がある為、読み辛かったです。 著者はこう主張します。 日の丸の掲揚、君が代の斉唱の強制は、どのレベルの教育であれ大事にされねばならない「思想・信条の自由」を脅かし「教育の荒廃」につながる。 私自身は小中高と公立学校に通った中で、日の丸、君が代を強制された事がない為、特別な思い入れがないニュートラルな立場です。 ただ、人が暮らしている根本のコミュニティである国を象徴する旗や歌には一定の敬意を持つ事が、物事を大局から捉えるべき主権者としては必要なのではないかと。 少し話がズレるかも知れませんが、 食事前に合掌して「頂きます!」とか。 今の学校でやっているか知りませんが、授業前に「起立!礼!着席!」とか。 そうしたけじめって大事だと思います。 そうした秩序を守る事で侵害されてしまうような思想・信条の自由とか、荒廃してしまう教育って何なんだろうと。 そもそも集団生活の中に自由なんて本当にあるんだろうかとか。 腑に落ちない部分があります。 また、教育とか教育行政がグダグダになってしまう一因として「政治的中立性の担保」というのがあると思います。 これについては、昨年から実施されている18歳選挙権を契機に「何も教えない事=中立性」から「多様な考えの提示を通じて多角的に物事を捉え、考えを深化させる機会を創出する事=中立性」というように、政治的中立性の捉え方は変化せざるを得ないと思います。
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教育委員会が文科省→都道府県教育委員会→市町村教育委員会の縦のつながりにより形骸化しているのではないかとの認識の下、地方分権時代にふさわしい地方教育行政制度について言及しています。なんと、文科省の初等中等教育局を廃止し、地方の教育委員会も廃止するべきというのである。それらの改革の是非については判断ができないけれど、地方教育行政について勉強にはなる新書でした。
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教育行政の上意下達構造に異を呈した本。とはいえ、書いてある内容が少々専門的すぎて(自分にとっては、だが)正直言ってよく理解できなかった、そのため再読の必要あり。 文科省からの意向が教育委員会を通じてそのまま下に下ろされ、それゆえ各地域の子供たちの実態に即した教育がなされていないと...
教育行政の上意下達構造に異を呈した本。とはいえ、書いてある内容が少々専門的すぎて(自分にとっては、だが)正直言ってよく理解できなかった、そのため再読の必要あり。 文科省からの意向が教育委員会を通じてそのまま下に下ろされ、それゆえ各地域の子供たちの実態に即した教育がなされていないというのは確かに問題だと思うし、そんな状況を改善するためにも「教育を子どもたちの手に取り戻す」ような運動も確かに必要だろう。でも様々な問題を抱える昨今の教育界に優秀な人物が本当に志望するのか、という疑問も残るし、地方はなおさら優秀な人物は集まりづらいだろう。地域に根ざした教育は確かに理想だが、実際は都会と地方の格差をますます助長しかねないのでは?とも思えてしまう。その点、教育のその成果が分かりやすく数値で表されないという性質ゆえ、なかなか実証が難しい問題でもある。ただこの本の指摘通り、教育をその組織・体系全体として見直さなければいけない状況にあるのは確かだろう。現在の日本の教育事情はそれほどまでに"ヤバい"状態になっていると思う。その措置の一つとして本書の提案は確かに検討に値するものなのかもしれない。
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