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安吾の敗戦後考 政治の“発見"、人間の“発見"
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 凱風社 |
発売年月日 | 2013/11/25 |
JAN | 9784773638028 |
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安吾の敗戦後考
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前半、特に冒頭のエッセイが衝撃的。 たぶん、空襲を国内で体験した文化人がどのように景色を眺めていたかを、これほど軽やかに書いたものは読んだことがなかったから。この人は焼夷弾の落ちた火柱を美しいと言い、これだけ破壊され尽くされたのだから、何の心配もする種がない、それはまさに気楽な...
前半、特に冒頭のエッセイが衝撃的。 たぶん、空襲を国内で体験した文化人がどのように景色を眺めていたかを、これほど軽やかに書いたものは読んだことがなかったから。この人は焼夷弾の落ちた火柱を美しいと言い、これだけ破壊され尽くされたのだから、何の心配もする種がない、それはまさに気楽なものだという。悲惨さに打ちのめされるのではなく、そんなことを。 人々が犬死したこと、焦土と化したこと、それは天皇を奉る人々のせいであったこと。 堕落論は30年くらい前によんでその心がよくわからなかったけれど、つまり、世に言われる素晴らしいことやあるべき姿を追いかけたところで、戦争みたいなしょうもないことになるだけだと。 だから、恋をする、けんかをする、自分が思うままに生きる、つまり、自分で感じて考えて自分で行動せよ、とのことだろう。 だけどなー。この人の人生がひどすぎていただけない。安吾といい、太宰といい、この時代の文学者の堕落っぷりは、本当にひどい。仕方なかったんだろうか?それともそういうスタイル(いわば堕落スタイル)が存在したんだろうか。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 〇戦争は終わった、永遠に。我々に残された道は、建設のみである。 〇政治は(急速に変革するのではなく)誰にでも害の少ないやり方でゆっくりやって満足すべきもの。 〇(理想社会を)いきなり実現しようとするのは無理がある。 〇個人の自由がなければ、人生はゼロに等しい 〇家の制度は人間をゆがめている。家の子ではなく、人間の子。 ーーーーーーーーーーーー
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